背中を解(ほど)かずに、頭痛を語るな。
なぜ、頭が痛いと言っているのに、
私は背中にこれほどまでの時間を割くのか。
不調に喘ぐあなたからすれば、それは一見、遠回りのように見えるかもしれない。
こんにちは。 肉体調律師、イエナです。
理由は、至極単純だ。
背中は、重い頭部と繊細な首を支え続ける
「絶対的な土台」だからだ。
土台がひび割れ、傾き、岩のように固まっているのに、
その上に乗る首や頭だけを整えようとするのは、
崩れかけた城の屋根だけを塗り替えるようなもの。
表面を取り繕っても、基礎が歪んでいれば、
瞬く間に瓦解(がかい)する。
背中という広大な地盤が柔軟性を取り戻して初めて、首は重呪縛から解き放たれ、頭部へと流れる血脈は本来の勢いを取り戻す。
「早くこの痛みを取ってほしい」
その焦りは痛いほどわかる。
だが、その場しのぎの安らぎが、結局はあなたを不調のループに繋ぎ止めてきたのではないか。
背中を徹底的に調律すること。
それは、遠回りに見えて、実はあなたが最短距離で「自由」を手に入れるための、唯一無二の近道なのだ。
急がば、回れ。
その意味を、私の指先があなたの体に教えるだろう。
―― 答えは、肌の下にある。
