今日は、お勧めの本を紹介するコーナー📖
今回は読書代行の話。
今の時代何でも代行サービスが流行っていますが、代わりに読んでくれる読書代行なるものがあるんだとか。
少し前には本の要約をしてくれるサービスが話題になりましたが、ついにそこまで来たかと💦
資料としての本ならまだわかるんですよ。
ただ読書は情報や教養のためでなく、娯楽もあるんですよね。
趣味の読書を代わりに読んでもらって、何が楽しいのかということです😣
代わりに読んでもらって読んだ気になるって、そこまでして趣味を読書にしたいのかなと🙄
読書好きの友人や恋人がいて、話を合わせるための背伸びなんですかね?
本当の本好きと話したらボロが出そうですが😂
趣味は人に押し付けられるものじゃなくて、自分で見つけるもの。
あらすじや結末だけ聞いて読んだ気になっても、読書じゃないと思うんですよね😇
娯楽のための小説や漫画などは時間の無駄だとマウントを取るビジネス書や自己啓発本をメインにしている人がたまにいますが、感動を与えてもらうことは無駄じゃない。
読む時間がないと読書をしない言い訳にする人がいますが、そういう人の大半は時間があっても読書しない気がします🤔
他人に読んでもらってまでする趣味じゃないですよねって話でした。
読書は別に高尚な趣味ではないですし、趣味に差はないです。
それでは本日の1冊目は、小説から。
下村さんの作品は何作か読んできていますが、またもや一筋縄ではいかないミステリー持ってきたなと🙄
社長室で社長の首吊り死体が見つかった。
それに関わるメンバーが7人、ある廃墟に集められる。
未亡人、記者、社員二人、運転手、清掃員、被害者遺族。
やがてスピーカーから音声が流れる。
48時間後に毒ガスが充満する。犯人だけが助かると言われ、7人は命をかけた自白合戦を繰り広げるが。
普通のミステリーは犯人になりたくないから否定するのですが、この状況下になると皆私が犯人ですとダチョウ倶楽部の芸のように手を挙げるんですよね🤭
トリックを捻り出して、嘘の犯行を自白し始める。
そのぐちゃぐちゃぶりが面白い🤣🤣🤣
ただ強引な理屈をしては論破されてまた次の人が上書きしていく。
その繰り返しでここまでリーダビリティの高いものを書けるとは🤯
間章が伏線にもなっていて、めちゃくちゃ考えられているなと。
最初から最後まで犯人の自白が続く、コメディ色の強いミステリー。
ちゃんと本格ミステリーにもなっていて、よくこんなネタ思い付くなと✨
下村敦史ワールド全開の、読んで損はない快作です😳
続いて2冊目は、小説から。
多分俺が読んだ江戸川乱歩賞受賞作の中で一番軽い、ユーモアミステリー。
大絶賛されていた通り、面白かったです👏
たった3ヶ月のトレーニングで、人気アイドル大峰颯太がボディビルの大会で上位入賞を果たした。
そんな短期間であの筋肉になるはずがない、あれは偽りの筋肉だとドーピングを指摘する声が上がり、炎上してしまう。
本人は疑惑を完全否定し、会いに行けるパーソナルジムを六本木にオープンさせる。
週刊誌新人記者の主人公は、この疑惑について潜入取材を命じられ、ジムに入会する。
あの筋肉は本物か、偽物か。
もうこれは、筋トレの着想を考えた時点で勝ちだなと✨
新人賞では目新しさのあるネタが強いので。
ドーピング疑惑のアイドルを探るために潜入取材なんて、それだけで面白そうと思わせるじゃないか🤯
筋肉やジム、記者、マトリなど、取材のあともしっかりあって、一気に読める作品。
選評にあるように、あまりにもあっさりできてしまうあたりにリアリティーがやや欠けている気はしますが、そんなこと関係ないくらいにぐいぐい読ませる。
正直言うと筋トレに興味ないどころかマッチョ苦手な部分があるんですが😅
筋トレを趣味にする人の気持ちも少しわかったように思えました。
記者の主人公パートと平行して女性のキャラクター視点も入ってくるのですが、隠し方もうまいし、入れた意味あるなと。
展開は力業とはいえ、笑える箇所もあったりとこういう作風は好きです🤭
江戸川乱歩賞は硬派なイメージがありましたが、こういうのも受け入れてくれるとなるとまた変わりますね🙄
最後に3冊目は、こちら。
前回紹介した本よりも専門的な内容に踏み込んでいるので、理解できない部分もありましたが💦
初版が1997年と古いので、持ち出しているデータが今と合わない点が難点ですかね😂
家族の定義からはじまり、恋愛結婚、離婚、医療、高齢者と満遍なくさらってあるのが特徴。
ジェンダー論も出てきますが、昨今騒がれているセクシャルマイノリティについてはデータが古いため記述なし。
家父長制には今回も言及していますね🙄
恋愛結婚~離婚~子育てまでの話が一番興味深かったです。
フロイトのエディプス・コンプレックスは昔大学で習ったなとか🤔
海外との比較も面白いです。
家族社会学の教科書的な感じ。
興味がある人は読んでみては?
今回は、こちらの3冊を取り上げました📚
次回をお楽しみに💙