ドラゴンストーリー

ドラゴンストーリー

新たな笑いを!
新たな時代を!


挑発・ラスト


「わかればいいのです。」

范増は笑顔だ。彼からすると、信成君は息子同然。

自然優しくなる。

「戦は時に我慢も必要。

 おわすれなきよう。」

「はい!」

信成君は、目から鱗が落ちた。老練な范増は頼もし

い。

「しかし、オレ達をナメすぎですよ。」

さすがの英布も頭に来ていた。

挑発が日ごとに

ひどくなる。

「放っておけ。

 兵糧には限りがある。

 いずれ静かになろうて。」

范増はやはり冷静だった。

挑発・10


「くそ〜!」

大坂城・南東・玉造口は、織田信成軍10万が

固めている。

「オレがスケートだけじゃない所を

 証明してやる!」

と愛用のトンファーを構える信成君。

ストリートファイトに明け暮れたせいで、

前歯が

上も下もない。

「お待ちくだされ、信成様。」

「范増(はんぞう)殿!

 オレは我慢できません!」

「なりませぬ!!」

范増のあまりの語気に、信成君は我に返った。

熱くなりすぎた。

反省する。

「あれは明らかな挑発。

 それに乗れば、敵の思う壺にござる。」

「そうでした。

 すいません。」

ストリートファイター気質が出てしまった。

挑発・9


「すげぇ!

 大将というか大将だな!」

富澤さんも舌を巻きまくる。もやしも

シャキシャキ。いいアクセント。

「城兵!

 見てろ!

 水割りすっぞ〜!」

「おかわりだろ?

 居酒屋じゃないんだから。」

「ははは。

 敵も苦しむだろうて。」

仁も笑顔で熊骨ラーメンを食す。


 声を張るにはエネルギーを使う。しかも風に

乗った匂いが、籠城兵の食欲を刺激した。

彼らもいやになったのだろう。

あれだけ

続いた挑発が、見事にやんだ。

伊達さんの策は的中したのである。

挑発・8


 富澤さんはまず麺をすすり、スープをすすった。

「うまいじゃん!」

噂の熊骨ラーメン。

思ったよりあっさりしている。くせはほぼ無い。

「城兵!

 二郎系だぞ〜!」

ここぞとばかり籠城兵を挑発、兵糧攻めを行う。

「大将。」

咲希(さき)は富澤さんを見る。

「はい。」

「どこで修行したの?」

味は完璧。非の打ち所が無い。そうとうな腕だ。

「一郎系で学びました。」

ブッ!

「一郎系!!?」

富澤は噴き出してしまった。一郎系、これも伝説。

豚骨の王様ではないか!

咲希はさらに恐ろしいことを言う。

「近々、三郎系の出店も考えてます。」

ブッ!

「三郎!!?」

富澤さんが驚くのも無理は無い。三郎系、

キリン骨ラーメンのことで、

神のラーメンとも言われている。


ラーメン屋で、

麺無しで注文したら、

竹刀でしばかれました💦