:2012/01/16(月) 00:25:13.53 ID:5vnBfCrU0
珠理奈「私の、今回の総選挙の順位知ってます?」
篠田「もちろん、知ってるよ。13位でしょ」
珠理奈「14位です・・・いや、私、SKEに入った頃から指原先生に推され続けているわけじゃないですか・・・なのにこの体たらく」
篠田「・・・」
珠理奈「といっても今まではまだ良かった。今回は得票数が多すぎた。一位のやすすさんでさえ、14万票。その下の前田敦子さんが13万票。やはり首都圏の基盤がありますから、名古屋では勝てない・・・
諦めているわけじゃないんですけど、そうやって自分を慰めることが出来ました。東京と愛知・・・名古屋じゃハンデがある、と・・・でも」
篠田「今回は玲奈が10位で珠理奈を上回った、そこが問題と・・・」
:2012/01/16(月) 00:26:20.49 ID:5vnBfCrU0
珠理奈「しかし今回は、玲奈が10位でメディア選抜に入り私を上回りました。それが許せなくて・・・」
篠田「・・・」
珠理奈「もちろん、玲奈を恨むわけじゃありません。しかし最初から推され続けていて・・・「大声ダイヤモンド」からじゃんけん選抜を除いて全ての選抜に選ばれ続けていました。けど、玲奈は決して最初から推されていたわけじゃありません」
珠理奈「それなのに、着々と結果を出し続けて、今回は10位。SKEリクエストアワーでも2回連続で「枯葉のステーション」が一位を取り、格の違いを見せつけました」
篠田「玲奈人気は最近凄いもんね。いや昔からか・・・」
珠理奈「はい・・・私、自分を許せないんです。指原先生が私のことを期待してくれて、今までずっと推してくれました。それにかかるコストも膨大だったでしょう」
:2012/01/16(月) 00:27:39.60 ID:5vnBfCrU0
篠田「ねえねえ、珠理奈・・・私と珠理奈の違いって何だと思う?」
珠理奈「えっ?」
突然の質問に、言葉が詰まる珠理奈。
珠理奈「何でしょう・・・ルックスですかね・・・後、容姿とか、人気とか」
篠田「違うよ、私と珠理奈の違いは「生まれた年が違う」。それだけなんだよ」
珠理奈「生まれた年が・・・」
篠田「そう・・・もちろん、色々と違いはあるよ。全く同じ人間なんて、遺伝子レベルまで見たら存在しない。けどその中で私と珠理奈の違いは年齢は違う・・・これ、どれだけ大きな違いだと思う・・・?」
珠理奈「・・・」
篠田「私と珠理奈は10歳も年が違う。つまり珠理奈は後、10年は努力することが出来るってこと。これは大きな違い・・・年取ってくるとね、本当に若い人が羨ましいのよ・・・若い人にはどうにでも出来る可能性がある」
:2012/01/16(月) 00:28:38.88 ID:5vnBfCrU0
篠田「だからね、慌てなくてもいいのよ。まだまだ珠理奈には可能性がある、私から見てもね。まだまだ若いから指原先生も回り道させてると思うよ、今年で中学卒業だっけ?」
珠理奈「はい・・・」
篠田「じゃあ今からだ・・・それにみんな重圧を背負ってる。やすすだって、あっちゃんだって、優子だって、上位はとんでもない重圧を背負ってる。もちろん、玲奈にだってね」
珠理奈「玲奈にも・・・」
篠田「モノは考えようってこと。これで、玲奈は重圧を背負うことになってしまった。ファンの重圧をね・・・これだけファンに期待されているのに、ファンの期待っていうコストがかかっているのに、これから結果が出なかったらどうなるか・・・これって怖いことだよ」
:2012/01/16(月) 00:30:40.30 ID:5vnBfCrU0
篠田「その分珠理奈はそういう面での重圧はないかもね。つまりさ、モノは考えよう、当たって砕けろ失うものは何もない。失敗したって、こんだけ若かったらいくらでも修正できるよ」
珠理奈「・・・そうですね・・・」
珠理奈は大きな息を吐く。
珠理奈「ありがとうございました・・・話を聞いてもらえるだけでも、肩の荷が降りました」
篠田「いやいや・・・色々偉そうなこと言ったけど、まあ適当にがんばりなよ。知ってる? 軍事用語で適当に頑張れは、全力で頑張れってこと」
珠理奈「・・・はい」
篠田「じゃあ、帰ろうか。家まで送ってくよ、家どこ?」
珠理奈「いえいえ、もう後5分くらい歩いたところなんで、大丈夫ですよ。篠田さんだって明日も早いんでしょう?」
篠田「うん、明日は5時から仕事かな。まあ今からラジオの収録もあるけどさ」
珠理奈「は?」
篠田「今日は1時間くらい寝れるかな・・・ってもうこんな時間! 珠理奈、じゃあまた!」
篠田は伝票を持って、急いで会計を済ませ店から出て行った。
珠理奈(相変わらず凄い人だ・・・)
:2012/01/16(月) 00:33:00.83 ID:5vnBfCrU0
珠理奈「おはよーう!」
矢神「珠理奈!」
珠理奈「うん、どうしたのくーみん?」
矢神「どうしたじゃないよ!? ニュース見てないの? AKBの篠田麻里子さんが、第四回総選挙を前に卒業だって!」
珠理奈「は?」
突然の知らせに動きが止まる珠理奈。
珠理奈「嘘・・・だって、昨日だって・・・」
矢神「それだけじゃないよ、珠理奈だ・・・」
玲奈がもの凄い形相で珠理奈に近付いてくる。
その目にはうっすらと涙も浮かんでいるように見える。
珠理奈「玲奈ちゃん、おはよう。どうしたの、凄い顔だけど・・・」
玲奈「どうしたじゃないよ! はい、今日の朝刊」
玲奈から新聞を受け取る珠理奈。
――読んでみるが、字を字として受け取り、文章として頭に入れられない。
珠理奈「これは・・・」
玲奈「A、AKBに移籍ってどういうこと! そんなこと今まで一言も言ってくれなかったじゃん! それなのに、どうして、いきなり!」
その一面には大きく「珠理奈、AKB48に移籍」という文字が――。
:2012/01/16(月) 00:35:00.30 ID:5vnBfCrU0
柏木「珠理奈が、珠理奈がAKB48に移籍ですって!」
高城「いきなりだよね! 全く訊いてなかった! 指原先生も大胆なことするよね! あきちゃビックリ!」
柏木「何じゃこりゃー!!」
倉持「・・・どうしたの、ゆきりん。うるさいよ、いくらスタンバイ中だからって」
――ここは夢の国――と呼ばれているテーマパーク。
柏木は、高城、倉持の3人の「フレンチキス」でロケの仕事をしていた。
内容はただ3人がアトラクションに乗って、面白いねー、とか、怖かったねー、とか言ったり、テーマパーク内のご飯を食べて美味しいねー、みたいなこと言ったりする在り来たりな内容。
現在は一段落して、3人は椅子に座って次の出番が来るまで待機している。
倉持「うん、お父さんがお仕事のためにスポーツ新聞毎日取ってるんだけど、今日は野球よりも珠理奈のことが一面に載ってた。オフシーズンだからってこともあるんだけど・・・」
柏木「あきちゃは・・・?」
あきちゃ「んー? 知ってたような、知らなかったような・・・あきちゃバカだか」
柏木「はいはい、ありがとう・・・最近、忙しくてニュースとか見てないから分からないけど、前々から珠理奈移籍っていう話はあったの?」
倉持「うんうん、今日いきなり。何でも珠理奈も全然知らなかったらしいよ」
:2012/01/16(月) 00:37:41.24 ID:5vnBfCrU0
柏木は無意識の内に爪を噛む。
柏木(珠理奈がこれで終わるわけがない、って思ってたけど・・・いくら中学卒業だからって、指原も思いきったことをやる・・・これで東京と名古屋のハンデがなくなって、票数もどう転ぶか分からない)
柏木(当面、気にすべき相手は秋元先生とあっちゃん、大島優子ちゃんとまゆゆだけだと思ってたのに・・・ここに来て・・・)
高城「どうしたのゆきりん。顔がブラックまりもっこりになってるよ」
柏木「って、そんなわけないでしょーよ! しかも今、見てたら麻里子様も総選挙前に引退って・・・」
倉持「まあ、正しくはAKBを引退するだけであって芸能界はまだ続けるみたいだけどね・・・」
柏木「ライバルは一人減った・・・くくく」
高城「ゆきりんどうしたの? ゆきりんは本当に腹黒なんですか?」
柏木「ねえ、どうして本人が目の前にいるのにそんなこと言うの! もう知らん!」
倉持「選挙前に慌ただしくなるね・・・ただでさえ、まゆゆのソロデビューとか、色々あるのに・・・指原先生が言ってたAKBの再生ってこういうことかな?」
柏木「んー、どうだろ。後一つ、AKBの再生って言われて気に掛かることは・・・」
:2012/01/16(月) 00:39:34.56 ID:5vnBfCrU0
柏木「・・・いや、何でもない。多分、ただの思い過ごし」
首を振って頭の内容を切り替える。
柏木「まあ、麻里子様が引退しようが、珠理奈がAKBに来ようが、私は私! がむしゃらに頑張るのみ!」
高城「うん、そうだね!」
柏木(無論、そういうわけにはいかないけど・・・)
無論――篠田の引退、珠理奈の移籍は多大なる影響を被ることになる。
その影響を無視したまま突き進むだけでは――おそらく総選挙1位なんて夢のまた夢だ。
しかも柏木はセンタータイプではない、というのに――。
倉持「あきちゃあきちゃ。でもやっぱり珠理奈はチームAに移籍するのかな?」
:2012/01/16(月) 00:40:51.34 ID:5vnBfCrU0
柏木(それだけが救いか・・・チームBに来られて、ファン同士で票数食われちゃたまっちゃもんじゃない)
倉持「まあ麻里子様も引退するし、順当かな。ちょうど一枠開くことになるし」
高城「それにしても、チームA凄いね! 麻里子様が引退するとはいえ、やすす、あっちゃん、たかみな、珠理奈、クアドラプルセンターで、脇をこじはるとかもっちぃとかで固めるわけでしょ? もう盤石の体勢だね」
柏木(確かに・・・あきちゃは自分の名前を出さなかったけど、あきちゃも十分な戦力。てか麻里子様が引退してくれて本当に良かった・・・ただでさえ、秋元先生、あっちゃん、たかみな、珠理奈のクアドラプルセンターっていう想像するだけで恐ろしいのに・・・)
柏木(その上で麻里子様と小嶋さんのビジュアル担当が脇を固め、あきちゃ、もっちぃでキャラ成分も豊か。さらにこの上でもし指原がチームAにいたら、この個性豊かすぎる面子も揃えられる・・・)
:2012/01/16(月) 00:41:49.16 ID:5vnBfCrU0
倉持「でも大丈夫かな? 流石にクアドラプルセンターはまとまりがないように思えるけど。たかみなをキャプテンに集中させるとしても、まだトリプルセンター。こんなんでまとまりが上手くつくのかな?」
高城「? ・・・大丈夫じゃない? ほら、強い人一杯いる方が強いし。あきちゃバカだからよく分かんないけど、野球でもホームランバッターが多い方が得なんでしょ?」
倉持「いやいや、確かに85年阪神とか、最後に近鉄とかホームランバッター多い球団が優勝するケースもあるけど、何てたって史上最強打線(笑)時代の巨人とか・・・」
:2012/01/16(月) 00:42:26.72 ID:5vnBfCrU0
誰にも悟られないように、邪悪な笑みを浮かべる柏木。
腹黒の真骨頂である。
スタッフA「じゃあ、フレンチキスの3人。始まりますので、集合してくださーい」
柏木・高城・倉持「はーい!」
柏木(とにかく、今は目の前の仕事に全力でやるだけ・・・それに、今日は・・・)
:2012/01/16(月) 00:43:28.94 ID:5vnBfCrU0
渡辺ミキ社長(以下、社長)「じゃあ、今日は無礼講なので楽しんでください。かんぱーい!」
全員「かんぱーい!」
柏木(そう、今日は社長と話ができる日・・・)
ここはナベプロの社長、渡辺ミキ社長の家。
今日は社長の家で鍋をする・・・題して「ワタ鍋」が開催される日だったのだ。
柏木「あきちゃ、何してるの?」
高城「うん? グーグル+だよ。面白いよー」
最近、始められた新サービス「Google+」。
今までのブログとは違い、メンバー同士の絡みも面白いとされ好評なサービスである。
:2012/01/16(月) 00:44:24.59 ID:5vnBfCrU0
高城「あー、ほらほら見て見てー。ワタ鍋のこと書いたらやすすが「渡辺美樹~! 鍋を食べさせてくれぇ~!」だって。面白いよね!」
柏木(・・・相変わらず、何なんだあの人は・・・)
秋元康がアイドルになろうが、顔や言葉遣いは全く一緒。
みんなが女の子言葉で喋ってるのに、秋元康だけが男言葉・・・そこに最大級の違和感を感じるのだが・・・
柏木「まあ、私だけだろう・・・どうせ」
ワタ鍋も終盤まで差し掛かり、高城はずっとスマホをいじってるし、倉持はスタッフの人とプロレスと野球の話ばかりだ。
柏木はこの時点で少し帰りたく、いやとても帰りたくなったが、眠さをこらえて我慢することにした。
:2012/01/16(月) 00:45:09.33 ID:5vnBfCrU0
柏木(今だ!)
社長が席を立つと同時に柏木も席を立つ。
社長の後を追いかける柏木。
柏木「社長!」
社長「うん? どうした柏木。流石に私の家とはいえ、トイレは一つしかないぞ」
柏木「単刀直入に言います。私をソロデビューさせてください!」
:2012/01/16(月) 00:45:51.10 ID:5vnBfCrU0
そう、これは柏木が「総選挙で1位を獲ってセンターになる」と決意した、次の日である。
柏木「これが私の思う、AKBセンターの条件だけど・・・愛ちゃんはどう思う・・・?」
多田「うん。いいんじゃないかな、特に不満はないよ」
柏木は自室に多田愛華を呼んで、作戦会議をしていた。
作戦会議とはがむしゃらに頑張っても1位は取れないということ、多田を呼んだのは一人では心細く味方も必要と考え、作戦設計能力が高いと考えられる多田を味方に引き入れることにした。
旧チームBの絆。
多田「それにしてもビックリしたよー。いきなりゆきりんから「1位獲って、センターになりたいから協力してくれ」だって」
:2012/01/16(月) 00:46:45.45 ID:5vnBfCrU0
多田「うんうん、いいよいいよ。やすすのことは嫌いじゃないけど、私、ゆきりんの方が好きだし」
多田の温かい言葉に喉から何かが込み上げてくる柏木。
しかしそれを飲み込んで。
柏木「とにかく私が思うセンターの条件。①持久力が高いこと。これは毎日公演をやるAKB特有の問題となってくる」
多田「野球に例えると分かりやすいね。怪我してシーズン途中で4番とかエースが抜けられたらチーム全体がガタガタになる。だから怪我に強い人を4番やエースに添える」
:2012/01/16(月) 00:47:39.79 ID:5vnBfCrU0
柏木「③スキャンダルを犯さない絶対の安定感。どんなに人気のメンバーでもスキャンダルは致命傷になってくる。これは旧チームBのエース格だった菊地あやかを見たら分かりやすい」
多田「本当にファンの人って、やっぱりスキャンダル気にするもんね」
柏木「うん、そして最後に最も重要な一つ。それは④精神力が強いこと。これは絶対的」
多田「今のところ、唯一勝てると思われるあっちゃんも、どんなに叩かれても食が細くならず、「知らない」と言い切る精神力。いや、鈍感とも言えるぐらいの天才的な精神力。これは重要だろうね」
:2012/01/16(月) 00:48:43.86 ID:5vnBfCrU0
多田「その点、大島優子ちゃんは攻撃力には優れるが、防御力には優れない、その差だね」
柏木「そう。重要なのはこれは運営から見て必要な条件ということ。そしてこの必要な条件を満たした人間を、次世代エースとして所謂ゴリ推しをしてくる。そしてそのゴリ推しの手段とは「テレビなどのメディアを使う」こと」
多田「現状では、公演で頑張っている人間よりも、テレビでのゴリ推し戦法の方が総選挙では有利に働いてくる。勿論、亜美菜のような例外はあるから、一概には言えないけど」
柏木「そういうこと・・・つまり、私のやるべきことは、テレビに出まくって、一般人の認知度を上げること。何だかんだ言って、母体が多い方が有利と考えられる」
多田「あっちゃんと大島優子ちゃんの違いはそこもあるよね。あっちゃんは多い人から少ない票を集め、大島優子ちゃんは少ない人から多くの票を集めた。やすすはその中間をいくんだけど・・・」
柏木「辛うじて、私は少ない人からの多くの票は集めやすい。後は一般知名度を上げること。そのためにはテレビに出まくって――」
:2012/01/16(月) 00:49:44.71 ID:5vnBfCrU0
社長「ソロデビュー・・・」
柏木「はい。私、もっと自分の可能性を広げてみたいんです。もちろん、フレンチキスの仕事もちゃんとやります。どんなに忙しくてもやり抜きます。ですので、お願いします私にソロデビューのチャンスを・・・」
社長「・・・」
柏木(即答で断ることなんて出来ないはず・・・太田プロのあっちゃん、ホリプロのともちんさん、この上で尾木プロのまゆゆやわさみんもソロデビューしてくるから、ここでナベプロが何もしないっていう訳にはいかないはず)
柏木(そして、現状で一番売れると考えるのは総選挙3・・・4位の私。ここで出遅れたら、サムデイのようにAKBから放っておかれるかもしれない)
社長「ゆきりんが・・・そんなこと言うなんてね・・・」
:2012/01/16(月) 00:50:53.84 ID:5vnBfCrU0
社長「自分の可能性を広げたい・・・それだけじゃないんだろうね・・・」
流石、大手事務所の社長。柏木に裏があることくらいお見通しである。
柏木「・・・」
社長「・・・いいわよ。ちょっと考えてたところだし」
柏木「本当ですか!」
社長「でも分かってる? この時期にソロデビューをするってことは・・・」
柏木「・・・はい、まゆゆとの対立を意味する、ってことですね」
社長「そういうこと・・・」
チームBのエース、渡辺麻友。
チームBどころか、AKBのエースまで上り詰めようとしている少女。
柏木にとっては旧チームBからの戦友ともいえ、対決するなんて、夢にも思っていなかった人物。
そのエースとの――決別――。
:2012/01/16(月) 00:51:48.89 ID:5vnBfCrU0
柏木「・・・ありがとうございます!」
社長「さあ、明日から忙しくなるな・・・」
:2012/01/16(月) 00:52:29.34 ID:5vnBfCrU0
柏木は今日、最大の仕事を終え肩の荷が降りたのか背筋を伸ばす。
――しかし柏木はまだ分かっていない。渡辺のアイドルとしてのポテンシャルの高さを。
去年のAKB紅白歌合戦で、松井珠理奈と「てもでもの涙」を披露したことの意味を。
奇しくも、「てもでもの涙」は柏木と元AKBメンバー、佐伯美香の二人でAXにおいてユニット曲最上位を収めた曲だ。
本当の戦いはこれからだと――。
:2012/01/16(月) 00:53:53.18 ID:5vnBfCrU0
高橋「続けて、アンコール曲として3曲続けて聞いていただきましたが、いかがだったでしょうかー!」
武道館は最高の盛り上がりを見せていた。
最高の盛り上がりなのに・・・何処かAKBのキャプテン高橋みなみは浮かない顔をしていた。
高橋(可笑しい・・・何かが可笑しい。そもそもサブタイトルの「AKB再生祭り」って何なんだ。日本語的に可笑しいことは放っておいて・・・このまま終わるとは考えられにくい)
小嶋「それにしても」
:2012/01/16(月) 00:55:23.87 ID:5vnBfCrU0
小嶋「一体、このAKB再生祭り、ってどういう意味なんだろ、このまま終わっちゃうのかなー」
秋元康「特に指原先生は何も考えてないんじゃないか。というか、初心を忘れず今日から頑張っていきましょう的な、そんな意味でつけただけじゃないのか? 珠理奈もAKBに入ってくるし」
高橋(やすすも言ってるけど・・・いや指原先生は何か考えていらっしゃる)
だてに「おニャン子クラブ」を率いて、全国優勝を成し遂げた名将を名乗ってない。
高橋(指原先生は無駄なことはしない・・・。無駄なことのように思えて、それは全て計算して作られている・・・なのにこのまま終わるなんて)
会場がどよめく。
高橋は振り返った瞬間、3年前がフィードバックし、この場で倒れてしまいそうになった。
3年前の悪夢。
戸ヶ崎「はい、これからAKB48、新内閣を発表いたします」



































