奴は、カウンターに座り俺に話しかけた。
新しい形態のレストランを始めたいと。
奴は、俺に熱く語りかけた。
1時間ほどしゃべって奴は、名詞を俺に渡した。
代表取締役社長と書かれた名刺は、重かった。
その夜俺は奴に電話した。
「今日の話しやけど、俺も混ぜてくれや。」
「別にええけど他の従業員の前で俺に敬語でしゃべれるか?」
「全然喋れるで。従業員おらんところでも敬語で喋れるで。」
奴は、笑いながら
「わかった。そっちの店けりついたら、また電話くれ。」
そして俺は2ヶ月後店を辞め奴の会社に移った。
そうあれから2年も経ったのか。
そんな事を思いながらバイクを走らせているうちに本社に着いた。
俺はバイクを停め本社へ入っていった。