デスモイドが見つかって1年以上経った。
去年の秋は病気発覚からの通院ラッシュで、秋を楽しむ余裕もなく、転院前の病院の玄関の紅葉が綺麗だったことをよく覚えている。
「肋骨を3本切除」を言われたのもちょうど1年前くらい。あの日から自分の人生が変わってしまった気がする。あの日思ったのは、30歳にして人生終わったな、ということだった。まさか自分がこんなことになるとは、と思った。肋骨を切除しても普通に生活できるとは言われたが、どうしてもいい未来が想像できなかった。
そして現実は周りから見ればそれなりに上手く行ってるように見えると思う。しかし、それは表面上の話。
病気になっていなかったら…
仕事では案件にもっと入ってPMもやって、さっさと昇格できたはずだった。異動の話をされても、前向きに受け止めていた可能性もあった。週末にはサッカースクールに行って、昔のようなプレーが出来て楽しんでたはずだった。
現実は…
仕事は減った(新規にアサインされなかった)し、肋骨切除の影響がキツいのに出張が多い異動の話なんて受け入れられなかったし、肋骨がある人と同じように普通にサッカーをするのは難しかった。
あの日からずっと夢の中みたいな感覚。全く違う人生になった。違う世界線になってしまった感覚。本来は違う人生だったのに。
そんなこんなでたまにメンタルが逝きかけているので、この前病院に行った時、そろそろがん相談支援センターに行くべきか?と思った。結局時間もなかったのでやめた。
がん専門病院に行くと、命に向き合ってる方が多い。それに比べたら自分のは命に関わる病気じゃないしなと思う。肋骨切除くらいでブーブー言うなよと思われそう。
とはいえ珍しい病気のせいで、周りに同じ病気の人もいないし、肋骨切除の辛さを分かってくれる人もいない。健康な人に話したところでfitnessアドバイスが返ってきてイラつくこともある。そうするともう誰にも相談せずに1人で悶々とすることになる。こういう時は自分なんかより辛い人達のブログを読んで、自分はまだいい方だと思うことにする。
どうすればいいんですかね。
こうやってブログに書いたところで、珍しい病気のせいで身バレが怖いから本心は中々書けない。変な病気になると大変ですね。