机の上の物語

机の上の物語

机の上にある文房具や日用品と、
静かな物語の記録です。

この景色の匂いは
僕のためにあるのだろうか。

 

その匂いを君に届けたくて、
僕は白いキャンバスに向かう。

 

筆をとる。
絵具の匂いが、少しだけ混ざる。

 

思いを込めて、描き出す。

 

君の中で、
僕はどう映っているのだろう。

 

そんな問いを抱えながら、
色とりどりの花を散りばめる。

 

色と色がつながり、
心と心がつながるように。

境界を越えて、
僕たちがつながるように。

 

だから、僕は描く。
 

毎日、描く。

 

この景色の匂い。
色。
一瞬の輝き。

 

乾きかけの絵の具が
かすかに光る。

 

その光の中に、
「届け」と願いを込めて。