この景色の匂いは
僕のためにあるのだろうか。
その匂いを君に届けたくて、
僕は白いキャンバスに向かう。
筆をとる。
絵具の匂いが、少しだけ混ざる。
思いを込めて、描き出す。
君の中で、
僕はどう映っているのだろう。
そんな問いを抱えながら、
色とりどりの花を散りばめる。
色と色がつながり、
心と心がつながるように。
境界を越えて、
僕たちがつながるように。
だから、僕は描く。
毎日、描く。
この景色の匂い。
色。
一瞬の輝き。
乾きかけの絵の具が
かすかに光る。
その光の中に、
「届け」と願いを込めて。
