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ブックデザインの第一人者である鈴木成一の、作品&コメント集。ページをめくる度に色とりどりの表紙が現れて、とても楽しい。本が好き!な人なら、きっとエクスタシーに浸れる一冊です。
好きな小説家の筆頭は、大崎善生だ。
初めて手にした大崎善生の小説は『パイロットフィッシュ』だったが、今でもこの本との出会いをよく憶えている。
大学生協の書籍売り場で平積みになっていた、淡い青色の本。その青色の奥で数匹の小さな熱帯魚が泳いでいる。構図としてはシンプルで、そんなに凝った画ではないのだけれど、その透明感溢れる表紙に惹かれて、人生で初めて本をジャケ買いした。実際に本を読んでみても、静謐な時間の流れに見事にマッチしていて、非常に心地よい読書体験だった。それから7年ほど経ったが、今でも相変わらず、大崎善生の文章世界の虜だ。
いや、大崎小説のレビューを書く場所ではないんだけどね。
本が好き!な人ならきっと誰でも、こういった大事な「本との思い出」みたいな経験はあるのではないだろうか。その思い出をビジュアル面でサポートしてくれている、装丁。本書では、ブックデザインの第一人者である鈴木成一(筑波大学芸術専門学群卒)が、過去に手がけた8000冊の中から120冊を厳選してコメントしているのです。
有名どころでは『失踪』『完全自殺マニュアル』『スカイ・クロラ』『半島を出よ』『えんぴつで奥の細道』なんかも、鈴木成一デザイン室の作品だ。ページをめくる度に、昔大好きだった本、本棚で眠っている本、気になっていたけど手にしていない本など、色とりどりの表紙が現れて、とても楽しい。『陰日向に咲く』の題字は鈴木氏の息子さんによるものだとか、『パイロットフィッシュ』の装丁は3時間で仕上げたとか、『美丘』の写真の女の人はAV女優で男人は角川の社員だとか、そういうちょっとしたトリビア(?)として面白いネタもある。
紙の材質から、フォント、写真、イラスト、カバーを利用したギミックまで、たかが装丁されど装丁。ブックデザインも芸術作品なんだと知った。
本が好き!な人なら、きっとエクスタシーに浸れる一冊です。
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評価:
書名:装丁を語る。
著者:鈴木成一
出版社:イースト・プレス
レビュアー: だめにんげん
本が好き! 2級
だめにんげんです。なんでも読みます。
【関連リンク】
『装丁を語る。』の詳しい書籍情報
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http://news.livedoor.com/article/detail/5672367/
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