Illustratorの小技【PART2】
PART2
IllustratorオブジェクトをPhotoshopへ


初心者向けですが、IllustratorのオブジェクトをPhotoshopにペーストする時の注意等を纏めます。
【こんな時に】
IllustratorのオブジェクトをわざわざPhotoshopにペーストしなくてもPhotoshopで作ってしまえば…
という場面もありますが、オブジェクトやテキストはIllustratorで作成した方が遙かに早いです。
後に編集も可能ですので基本的にはオブジェクトやテキストはIllustratorで描写→Photoshopにペーストという流れがグラフィックデザインの流れです。
特にテキストに関してですが、Photoshopのテキストツールはなるべく使用しない方が賢明です。
編集のユーザビリティがIllustratorより遙かに劣りますので、Illustratorを持っている人はIllustratorでテキストを組んでからPhotoshopにペーストしてください。
文字にフチを付ける時、Photoshop上だと「選択範囲を拡大して新規レイヤーで塗りつぶす」のが最良の選択ですが、実はこの方法だと拡大した選択範囲が角張ってしまいます。結果フチが綺麗な「R」を描いていません。
〈Photoshopで選択範囲を拡大して作成したフチ〉

〈Illustratorからペーストしたフチ〉

一目瞭然ですが、綺麗なフチを保ちたい場合はIllustratorで作成してからPhotoshopにペーストしてください。
【ペースト時の形式】
IllustratorのオブジェクトをコピーしてPhotoshopにペーストする時、以下の選択肢が出ます。

通常、編集前提であれば「ピクセル」で構いません。
「スマートオブジェクト」はベクターデータと同じ扱いで拡大しても解像度が保たれます。後に拡大する可能性が有る物はこちらを。但しピクセルにしないと出来ない事も多いので必要に応じて「ラスタライズ」をしてピクセルに変換してください。
「パス」は文字通り「パス」をペーストします。
「シェイプレイヤー」はやってみればわかると思いますが後加工が限られてきますのであまり使用しません。というか私は使用しません。
【所定の位置にペースト】
Illustratorベースでデザインを進めている場合、どうしても所定の位置にペーストしたいという時が多々あります。
A4ノビ(216×303mm)の書類を例に例えます。
A4の以下の場所のタイトル・フチをPhotoshopの同じ場所にペーストしたい場合…

Photoshopの書類もA4ノビであれば簡単です。
Illustrator上でA4ノビのオブジェクトを「塗り無し」で作っておきます。
そのオブジェクトと一緒にコピー

Photoshopにペースト。これだけです。

フチも同じように塗り無しのオブジェクトと一緒にコピー&ペーストすれば同じ位置に。

もちろん違うサイズでも同じ要領で配置するPhotoshop画像と同じ大きさの「塗り無しオブジェクト」を用意しておけば簡単に任意の場所にペーストできます。
基本的な作業フローですが、初心者の方は特にこの流れは実践してください。

