インフォグラフィックスデザインとデザインの思考
特別講義第14週今回お越しくださったのは、中野豪雄氏。 中野デザイン事務所代表で、情報の構造化と文脈の可視化を主題に、様々な領域でグラフィックデザイナーとして活躍されている。【学んだこと・考えたこと】インフォグラフィックスの役割の中で、断片化された情報はローコンテクスト、かつ受動的である。しかし情報が文脈化されることによってハイコンテクストで能動的に受け取ることができ、その情報が価値を持つことになる。日本はハイコンテクスト文化と言われ、伝える努力やスキルがなくても、お互いに相手の意図を察し合うことができる。また、「空気読めよ」という言葉があるように、交わされる言葉よりもその場の雰囲気・話の流れが重視されるという。しかし膨大な情報を目の前にしてもそれができるかというと、なかなか難しいだろう。ここでのデザインの思考とは、問題解決と問題提起を両輪として思考することだと中野氏は述べた。震災から現在に至るまでのビッグデータを可視化する最初の段階は、情報が混乱し、問題すら抽象的であったという。平時には見えない情報の受動性や発信のリテラシー…そのすべてがつながる瞬間を探る中で様々な視点を持つことができるのだ。膨大な情報を一気に受信すると頭がパニックに陥ってしまう。見る人が読み解くことができるようなインフォグラフィックスを目指すには、その情報たちを文脈化させる必要がある。おそらくこれはインフォグラフィックスに限ったことではないように思う。「わかったつもり」にならず、常に問題意識を持ち続けようと思う。