栗山やす短歌集より 昭和36年 気に入りしパーマのできの嬉しくて赤きリンゴを買いてかえりぬ ダリアカンナ素枯れし中に南天は赤くたわわに露ふくみおり 昭和42年 軒先の一閃光にて二十年泣く人ありて芙蓉の花咲く 学徒出陣で盲いたるとう友の背はああ玉杯を手振りて歌う 昭和43年 雨もちてくるてう台風ひたに待つ哀しき宿命我が家は農家 地主てう階層既になくなりて我も哀しき一人の農婦 昭和46年 マヨン富士火を噴く夜との君の文戦死広報の後に届きぬ