わたくしにはいわゆる臨死体験という経験がある。臨死体験と言うと大袈裟な感じがするが、まぁ瞳孔が開いている間に見た夢という感じである。お花畑は出てこなかったが、三途の川には浸かっていた。向こう岸に向って必死に渡ろうと思っているのに私の前と横には無節操にも古今東西のありがたい方々がいらっしゃり通してくれなかったのである。ちなみにわたくしは特別何か信仰を持ってはいない。で、フト青い体に黄色い天子の輪に見えたが頭の物がわたくしの斜め後方に飛んでいった。あ!あれは、中学~高校にかけて可愛がっていたセキセイインコのプーキー!!(笑)と振り返ったらストンと落ちる感じがして暗いトンネルを落ちてゆき、またストンと教会の大聖堂みたいなイメージの場所に辿り着いた。そして何か天の声のような声が聞こえたので目が覚めた。天の声と思ったのは、娘の声であった。今現在は反抗期真っ最中でわたくしに「死ね」などと毒づいたりしているが、当時のわたくしを起こした声は「ママが死んじゃう(泣)」だった。臨死体験自体は経験のある方なら誰でもというような、ありがちな内容だと思うが、可笑しいのは目が覚めてからである。看護婦さんを白衣の天使なんて言ったりするが、人によりけりである。わたくしを当時担当していた看護婦さんに臨死体験の話をしたら、「尿のお薬増えましたから飲んでくださいね」と、抗鬱剤を渡された。態度も思いっ切りキチガイ扱いであった。
この看護婦さんには又11月の寒い日にわたくしを水風呂に文字通り放り込み「風呂入れてもらえるだけありがたいと思いな」と寒くてガタガタ震えているわたくしに捨て台詞のように言い放った。今思っても何だか嫌~な感じである。でもまぁ今こうして愚痴れるのも生きているからである。「中途半端に生き残った死に損ない」とも言われたが。
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