娘がまだ小学二年生くらいの時にピアノの練習をしないことに業を煮やして怒ってしまったことがある。
落ち着いてから怒りの根をたぐっていくと、私の小さい頃、練習せずに怒られつづけて辞めたピアノ。弾けないことからくるコンプレックス。私の中にあったものを娘に投影して怒っていたようだった。
激しい感情はなにかある。
それからは毎日夕食の後に、私がピアノを弾くようにした。
のっけからショパンのノクターンを課題にして、娘のかたわらで平日は毎日続けた。
一年たって弾けるようになった。
意志の弱い私が続けられたのは、ひたすら「憧れる」という感情があったからかもしれない。
あれからは娘が練習しない時に怒りがこみあげることはなくなった。
子どもの為にやっているつもりが
己の肥やしになるわけです
