大河ドラマ「光る君へ」、周明に自分をなぞらえる
NHKの大河ドラマ「光る君へ」を見ている。 それほど大河ドラマを見る方じゃないが、歴史的な興味ある時代や舞台が設定されている場合は見ることにしている。 例えば「晴天をつけ」は徳川末期から明治にかけての、ビジネス面からの動乱を描くとのことで興味を持って見ることができた。 今回は滅多に見られない、平安時代のビジュアライズだとのことで大変興味を持った。 結果は…予想を大幅に超える面白さ 毎回、四十五分の過ぎるのが何と短いこと。 さて、今回は宋から来た見習い医師、周明にやられそうだ。松下洸平と言う俳優さんは知らなかったが、すごい存在感を感じる俳優さんだ。 それは良いのだけど、今回の周明の身の上話、そして宋人たちの思惑、さらに周明が宋のために「とあるはかりごとを企んでいる」と言う辺りを聞いていくと、心が囚われてしまったな…。 やべ、ってなもんで。 こんな展開だと周明氏の今後に暗雲が漂うと言うか、最悪の事態も想像してしまう。 日本人として生まれたのに小さい頃に親に捨てられ、宋人に拾われ、牛馬のようにこき使われ、やっと見習い医師になり…。過酷な運命を経て、彼としては宋人として生きるしかないのだと我々は理解する。 そんな彼だから、宋人たちの陰謀を忠実に遣り遂げるしかない。しかし、失敗のフラグがビシビシ。 わかる。この物語では周明には悲劇しか待っていないだろう。 だけど、彼の心情を理解し、同情でき、その数奇な運命をなぞらえることの出来る私の心には意外に静かな風が吹いている。 周明みたいな人生が合っているとしたら、それも良いではないか。 今の時代は平安の時代とは違う。 もっともっと自由がある。 過酷な運命を経ていたとしても、例えば周明のようにバイリンガルであれば道はもっと開ける。遠慮しないでそんな道を行っちゃっても良いんだ。 今日の放送では意外なヒントまで得てしまった。