石澤命文　ー司法と外交、石澤家の迎えた近代ー

・石澤命文　奈良県士族

旧大和郡山藩重臣・石澤學男

富山地裁所長、大阪控訴院部長

公証人

[閲歴]

明治9年司法省十二等出仕
明治10年　判事補神戸裁判所在勤
明治14年8月検事、再転官福井始審裁判所詰判事
明治18年7月大阪始審裁判所在勤

明治23年10月裁判所構成法施行時大阪地裁部
明治27年4月裁判所予審判事

明治27年5月富山地裁所長

明治31年12月大阪控訴院部長　
明治31年12月退官大阪区裁管内公証人

大正12年1月29日卒去

妻・豊野

旧大和郡山藩士・樋山良知三女

甥に検事・樋山良広あり

参照・樋山良広

http://ameblo.jp/derbaumkuchen/entry-12043361625.html

男・豊(後述)

・石澤豊　従四位勲三等

明治２９、石澤命文六男

東京帝大法学部政治学科卒

高文外交科合格

カルカッタ、バタヴィア(現在のジャカルタ)各総領事、大東亜省南方事務局長

太平洋戦争前の昭和１２年、日蘭通商協定(石澤・ハルト協定)を締結した

[閲歴]

大正10年11月高等文官試験外交科合格
大正11年3月東京帝国大学法学部政治学科卒業
大正11年3月外務省嘱託臨時平和条約事務局兼欧米局二課
大正11年4月領事官補広東領事館在勤

大正12年1月外交官補米国在勤
昭和2年3月外務事務官情報部二課
昭和3年12月大使館三等書記官英国在勤
昭和8年6月大使館二等書記官
昭和9年4月外務事務官通商局一課
昭和10年7月外務事務官通商局第三課
昭和10年7月総領事カルカッタ在勤

昭和10年11月総領事バタヴィア在勤第一次日蘭会商
昭和10年11月着任
昭和12年4月日蘭通商協定（石澤・ハルト協定）締結
昭和12年10月外務書記官欧亜局三課長
昭和15年10月総領事バタヴィア在勤（再任）第二次日蘭会商
昭和15年11月着任
昭和16年10月命帰朝
昭和16年12月拘禁蘭印軍捕虜
昭和17年3月帰朝蘭印侵攻作戦の成功により解放
昭和17年5月臨時外務省事務従事
昭和18年1月戦時調査室
昭和19年8月叙勲勲三等（瑞宝）
昭和19年11月大東亜省南方事務局長
昭和20年8月15日依願免本官
昭和23年5月東京裁判を経て公職追放