幻想科学映画館α SF映画大全 -18ページ目


大筋としては、惑星メランコリアが地球に接近し、衝突するのか、地球を横切るのか。そんな不安状態の生活を描いている。惑星メランコリアについては、細かい設定はなく、わりと、さらっと話の中に挿入されている。ジャンルとしては、SFなのかどうかよくわからない。前半は、軽いダークファンタジーのようにもとれるが、ヒューマンのようでもある不思議な映画。

主人公の女は、鬱病か精神疾患らしく、言動が非常におかしい。冒頭からはじまる自分の結婚式も台無しにしてしまう。そして、その主人公の姉はしっかり者で妹の世話を妬いている。

たいして、大きな話の展開はなく、メランコリアが近づいてくる様を観察するくらいだ。終末思想のようでもある。通常の社会では、しっかり者の姉が、いざメランコリアが接近するとなると、取り乱し、妹のほうは、毅然としている。世界の終わりには、常識や社会の規律なんて必要ない。というような世紀末的なメッセージにも受け取れる。

特に映像が美しいとか芸術的というわけでもない。タイトルクレジットまでの8分間、シュールレアリスムのような不安な心理状態を反映させたような映像が流れる。好き嫌いは別れる映画かもしれない。
キーファー・サザーランドの役が少し地味なのが残念か。