【2010年 アメリカ】
【上映時間 104分】
【監督 グレッグ・モットーラ】
【出演 サイモン・ペッグ/ニック・フロスト/ジェイソン・ベイトマン/セス・ローゲン/クリステン・ウィグ/ビル・ヘイダー/ブライス・ダナー/ジョン・キャロル・リンチ/】


---------------------------------------------------------------
1947年、ワイオミング州に怪しい飛行物体が落下した。そして60年後、イギリス人のSF作家クライヴとイラストレーターのグレアムは、アメリカ・サンディエゴで開催される、世界中のマニアが集うコミコンに参加。その後2人は長年の夢だったアメリカのUFOスポット巡りに出発する。“エリア51”付近を車で走行中、ひょんなことから宇宙人と遭遇し、成り行きで車に乗せる事に。ポールと名乗るこの宇宙人は、囚われていた政府の施設から逃げ出したと言う。一方、そんな彼らを追う一台の車があった……。
---------------------------------------------------------------





ポーールっっっ!!!!!



あまりにもテンションが上がりすぎて叫んでしまいたくなりました。


出演する映画からも、映画オタクなオーラをひしひしと感じるサイモン・ペッグとニック・フロスト。


ゾンビ映画とイギリス愛に満ちた【ショーン・オブ・ザ・デッド】



おバカアクション映画愛に満ちた【ホット・ファズ】




そんな二人が今回はアメリカにやって来て、オタク心を刺激するSF映画愛に満ちた作品を作ってくれました。

それが、今回見た宇宙人ポールです。



未知との遭遇や、ギャラクシー・クエストなど、メジャーな作品からマイナーな作品まで網羅していますね。

クライマックスに登場するアレには、笑ってしまった。




なんといってもポールのキャラクターが魅力的。普通にコミュニケーションをとるだけでも面白いのに、口が悪くて横柄たなんて.....。


会話を聞き逃すのがもったいないくらいです。



主演のコンビもやっぱり面白い!!端から見たらかなりおかしなキャラクターだらけなんだけど、それぞれが、おかしいくらいに真面目でいるから面白い(^o^)




分かりやすく言うと、普通の人がいなくて、ちょっとズレている人だらけって感じかな。


二人がゲイに間違われながら旅するところなんて最高です。ハチャメチャな展開も多く、ついつい笑ってしまうんだけど、潔いくらいの爽快なラストには感心した。伏線の貼り方も見事ですね。


そして、何度も続くベタな展開の応酬も.....。愛すべきベタというか、昔ながらの作品を見るような懐かしさがありました。



そして、ジェイソン・ベイトマンの役には意表をつかれたね。
まさかあんな役だったとは(-_-;)




スピルバーグのカメオ出演にも度肝を抜かれました。


憎まれ口を叩きデリカシーのないポールだけど、今までのSF映画の中でも一二を争う愛すべきキャラクターです。


評価
95点

【2011年 アメリカ】
【上映時間 132分】
【監督 ブラッド・バード】
【出演 トム・クルーズ/ジェレミー・レナー/ポーラ・パットン/サイモン・ペッグ/ミカエル・ニクヴィスト/ウラジミール・マシコフ/ジョシュ・ホロウェイ/レア・セドゥー/トム・ウィルキンソン/】


---------------------------------------------------------------
IMFエージェントのイーサン・ハントは、ロシアのクレムリンに潜入し、コバルトという男の情報を取り戻すというミッションに参加する。しかし、彼らの潜入中に何者がクレムリンを爆破してしまう。IMFの犯行とみなすロシアとの関係悪化を恐れ、米国は“ゴースト・プロトコル”を発動し、IMFの機能を停止させた。しかし、コバルトが核戦争の勃発を計画している事に気付いたイーサンは、チームの4人だけでコバルトを追うのだった…。
---------------------------------------------------------------

 

 

イーサン・ハントが帰ってきた。


ということで、ルンルン気分で映画館に向かいました。



あるときは、プロレスの技を繰り出し、敵への止めがシャイニングウィザードだったイーサン君。またあるときはジャッキー・チェン顔負けのアクションをするイーサン君。


そんなわけで今回もどんなアクションがあるか期待して観にいきました。


まあ、第一印象はイーサンもトム・クルーズも歳をとったなと・・・。

相変わらず超人的な活躍をし、何度か診断じゃないかと思うようなクラッシュシーンの連続。

でも、それなりに失敗もするし息切れもするし怪我もするし、今までよりも人間らしいイーサン・ハントでしたね。




さて、映画のストーリーもよく練られていました。『ミレニアム』の記憶も新しいミカエル・ニクヴィストが頭脳的な悪役を演じています。ミレニアムでは主人公の名前もミカエルで、紛らわしいことこの上なかったけど、今回はヘンドリクスといういかにもな悪役の名前です(*^_^*)



まあでも、このヘンドリクスのクレムリンで魅せる頭脳プレーや、ドバイでのチェイス、立体駐車場での格闘など、文武両道な感じが最高。



シリーズのベストオブ悪役です(^u^)




また豪華さを感じる作品でしたね。ロシア・ドバイ・インドと世界各国を舞台にする物語には自然と引き込まれるし、それぞれのご当地色が出ていました。
インドでは、そのうち誰か踊りだすんじゃないかと期待しちゃうほどです。



少し笑ってしまうような場面があったのは、監督がアニメータだからかな・・・。



シリアスな場面でもそれを緩和するような笑いがあり、これぞエンターテイメントって感じです。
さすがサイモン・ペッグ(笑)
サイモン・ペッグが出ているだけで何かあるのかと期待してしまいますね。



トム・クルーズの生身のアクションは本当にカッコいい。



でもそれ以上にジェレミーレナーが良い。悲愴感漂うヒーローとでも言うのかな。
陰のある役どころでした。
当初は、トムの後継者なんてうわさが流れましたが実際のところはどうなんでしょう?



相変わらず豪華なキャストで、トム・ウィルキンソン、ジョシュ・ホロウェイももったいないくらいの役どころでした。また、ポーラ・パットンは尋常じゃないくらいに色っぽくなっていました(*^_^*)



いつでも困り顔のサイモン・ペッグ。クライマックスでの活躍は一見の価値アり。


『宇宙人ポール』早く観たい!!



評価
85点

【2010年 アメリカ】
【上映時間 105分】
【監督 アントン・コービン】
【出演 ジョージ・クルーニー/ヴィオランテ・プラシド/テクラ・リューテン/パオロ・ボナチェリ/ヨハン・レイゼン/】

 


----------------------------------------------------------------------
スウェーデンの森の一軒家に身を寄せるジャック。翌朝、雪原に銃声が響いた。狙撃手と連れの女を撃ち殺したジャックは、ローマへ向かう。そこで連絡係と接触したジャックは、田舎町で身を隠し連絡を待てとの指示を受ける。指示を無視して別の田舎町に落ち着いたジャックは、そこで狙撃ライフルの製作の仕事を請け負う。小さな町で、神父、そして娼婦との交流に安らぎを見出していくジャックだが、追っ手が迫っていた…。
----------------------------------------------------------------------


これは、面白かった。
ハリウッド最強の伊達男ことジョージ・クルーニーが主演しているから見に行ったけど、思ってもいないくらいの良作だった。


しかも、硬派なアクション。引退を決意した寡黙なスナイパーの物語なんてつまらないはずがありませんよね。


作品自体は硬派でセクシー。
まるで、昔の香港映画を見ているような...、はたまたフランス映画を見ているような...。
そんな雰囲気がありました。



もうオープニングから驚きの連続です。
仲良さそうな女性と一緒にいるときに、突然の刺客の襲撃。目にも止まらぬ速さで刺客を倒すんだけど、そのあとに女もバンっと一発。
プロとしての完璧さを感じますね。




そんな殺し屋が恋をしちゃったからさあ大変(^-^)



文にすると安っぽいけど、ジョージ・クルーニーの目で語る演技。ヴィオランテ・プラシドのセクシーな魅力、そして物語の面白さと合わさって、あっという間の二時間でした。



あまり、アクションらしいアクションも無いけど、趣のある町でのチェイスなどは見ごたえがあった。また、依頼された銃を組み立てるところなど、細部まで拘っていて、すごいの一言です。
映画は静かでも、いつ襲撃があるか分からないハラハラ感は楽しめましたね。




クライマックスからのエンディングにかけてのジョージ・クルーニーの演技はさすがの一言。


眼で語ってます。眼で十分すぎるくらいの説得力があります。


感情をあまり感じられなかった主人公の、みっともないくらいのアツさを感じた。


これは作品のタイトル自体は、てんで的はずれだけど、キャッチコピーは秀逸でしたね。


ジョージ・クルーニー以外は知らない役者でしたが、ヴィオランテ・プラシドの色っぽさにはメロメロ(*^^*)


主人公と二人でご飯を食べてるところなんて凄く良かった。

硬派な映画の中だから、余計にヴィオランテ・プラシドの魅力は際立ってみえましたね(^-^)/



評価
90点

【2011年 アメリカ】
【上映時間 154分】
【監督 マイケル・ベイ】
【出演 シャイア・ラブーフ/ジョシュ・デュアメル/ジョン・タートゥーロ/タイリース・ギブソン/パトリック・デンプシー/ロージー・ハンティントン=ホワイトリー/ジョン・マルコヴィッチ/フランシス・マクドーマンド/】


---------------------------------------------------------------
1969年、アポロ11号が月面に降り立った。人類は歓喜に沸いたが、実はアポロ11号のクルーたちには、月面に不時着したトランスフォーマーの宇宙船を地球に持ち帰るという極秘ミッションが課されていた。40年後、トランスフォーマーのセンチネル・プライムが、月面から持ち帰られた宇宙船を利用し、故郷のサイバトロン星を復興しようとする。その頃、トランスフォーマーの友人であるサムは、ワシントンDCで新恋人・カーリーの家に居候していた。
---------------------------------------------------------------


男の子の夢がつまった人気シリーズもいよいよ3作目。巷では、脚本家のストライキを受けてしまった2作目は駄作だなんて言われているけど、意外と好きなんです(^^)d


そんなわけで、テンションも期待も最高のまま映画館に向かいました。


しかもマイケル・ベイが撮影からこだわったという3Dでの撮影。普段は、3Dに否定的な意見しか持っていないけど、今回ばかりは違いました。



もう今までのものとは全然違いますね。奥行きに関してもだけど、トランスフォームの場面での細部までこだわってあるパーツなど、かなりの完成度です。



そしてアクション!
特に、高所から人が落ちていく場面での緊迫感、緊張感は最高潮でしたね。


贅沢をいうなら、1作目のような長回しでのトランスフォームが見たかった。せっかくの3Dなんだし...。


ただ、オープニングからすべてがクライマックスかと思うくらいな大迫力。マイケル・ベイって良い意味で能天気だから、どう魅せたらカッコいいとか、どういう設定ならテンションが上がるとか、すべてを知りきっている気がします。




裏切りがあったり、仲間を失ったり...。2作目以上に人間が密接に関わっている気がしますね。



クライマックスのトランスフォーマー同士の戦いは相変わらずの迫力だし、
新しいキャラを見るだけでも楽しくなります。
そこに軍人も参加してきて、トランスフォーマーと重火器類の見世物市って感じでしたね。



今回はシリーズを通してのキャストが活躍する一方で、新しくクセのあるキャストも登場。パトリック・デンプシーの意外な役回りや、フランシス・マクドーマンドのお似合いすぎる役柄だったり。




そしてマルコヴィッチ。
クセのある役者といったらマルコヴィッチ!!
今回も、笑ってしまうくらいに変な役でした。しかも振り返ってみると本当に必要なキャラクターだったのか疑問に思うくらい....(^o^;)
楽しそうなのが印象的でした。


今回は、コメディな部分を保ちつつも、ダークでシリアスになっていた印象。特に、サムとバンブルビーの友情が良く描けていた。この関係って強い
信頼の上で成り立っていると思うから。


自己犠牲って訳ではないけど、色々なことを覚悟したときのに魅せる表情の一つ一つが凄く良かったと思う(^_^)v


相変わらず、ジョシュ・デュアメルは無駄に男前だし、新しいガールフレンドのロージー・ハンティントン=ホワイトリーの色っぽさにメロメロになり。

時間の長さを感じさせない作品ですね。


評価
85点

【2011年 日本】
【上映時間 95分】
【監督 宮崎吾郎】
【声の出演 長澤まさみ/岡田准一/竹下景子/石田ゆり子/風吹ジュン/大森南朋/風間俊介/内藤剛志/香川照之/】


---------------------------------------------------------------
翌年に東京オリンピックを控えた、1963年の横浜。古いものを壊し、どんどん新しいものを作っていこうとする気運のなかで、横浜のとある高校でも老朽化した文化部部室の建物「カルチェラタン」の取り壊し計画が持ち上がる。そんな騒動の中、学生たちを率い、部室棟を守ろうとする少年・俊と、高校に通いながら下宿宿を切り盛りする働き者の少女・海が出会う。二人は順調に距離を縮めていくが、ある日を境に、急に俊がよそよそしくなって…?
---------------------------------------------------------------


スタジオジブリの作品を見るのは実に【もののけ姫】ぶりです。

なぜ見に行ったかというと、個人的にはベスト1の耳をすませばに似ているという噂を聞いたから。

もう一言でいうと凄く面白かった。

60年代というノスタルジックな雰囲気。学生運動を通しての友情。そして、甘酸っぱい青春。映画としての良い部分が詰まっています。

まるで安いメロドラマみたいと言ったらそれまでなんだけど、ラストに向けての展開が凄く良かったね。

海と俊が一緒に走っているシーンが感動的で、近年見たアニメーションの中ではかなりの完成度だった。

自分たちで真実を知るために走るってのがベタで良かったのかね。

それまでの展開で予想する余地はあったのだけど、その行動力が二人の絆の強さを感じた。

だから言葉でいうのは簡単だけど、一緒に走ったり、俊がメルちゃんを抱えたり....。細かな所なんだけど、その表現がウマイと思いましたね。

俊とメルちゃんのドラマと併せて、学生運動の話も展開していくんだけど、これがまた良かったね。

ちょっと恥ずかしくなってしまうような台詞もありつつ、学生ならではの真っ直ぐさやひたむきさが感じられた。

カルチェラタンの中の人たちはどれも魅力的だったね。哲学研究会の人の台詞なんか妙に納得できて笑えた(*_*)


予告編の印象だと凄く暗そうなお話。
確かに、戦争が起こした悲劇なんだけど、それを悲劇として受け取らずに、前に進もうとしている姿には勇気を貰った。

本当に上を向いて歩こうというコピーがピッタリだし、坂本九の歌もハマっていた。

国全体が暗くなっている今だからこそ公開した意味があるんだろうなあ(^-^)/

驚いたのは、宮崎吾朗がこのような作品を完成させたこと。今までのジブリの良い部分を残しつつも独創性があるように感じた。

先日のNHKのドキュメントで吾朗は力がついたなんていっていたけど、納得。良い意味で過去のジブリ作品に拘っていないような気がした。

だから一つ一つのカットが絵になる作品に感じましたね。

まあ、ゲドをみていないので、あまり偉そうな事は言えないですがね(((・・;)


評価
85点