その2では具体的に【問題4】の私の解答例を提示したいと思います。

 

移動式クレーン作業

 作業員との接触を防止するため、上部旋回体範囲内への立入禁止措置を行う。

 一定の合図を定め、合図を行うものを指名してその者に合図を行わせる。

 移動式クレーンで荷を吊ったまま状態で、運転手を運転位置から離れさせない。

 

高所作業車作業

 高所作業車の転倒を防止するためアウトリガーを最大限に張り出し、地盤が不安定な場合は鉄板を敷くなどの対策を行う。

 高所作業車を用いて作業を行う時は、乗車席及び作業床以外の箇所に労働者を乗せてはならない。

 

酸素欠乏危険場所での作業

 作業開始前に作業場の酸素濃度測定を行う。

 作業中は換気送風機等を使用し常に新鮮な空気を送り込み、酸素濃度を18%以上に保つ。

 酸素欠乏危険場所への入場、退場時に人員を点検する。

 

作業場内の通路

 通路には正常な通行を妨げない程度に照明を設置する。

 また屋内の通路では用途に応じた幅を設ける。

 つまずきや滑りなどの危険が無いよう段差を無くし、滑り止めテープを貼るなどの措置を講じる。

 通路面から高さ1.8以内には障害物を置かないようにする。

 

脚立作業

 脚と水平面との角度を75度以下とし、折り畳み式のものは脚と水平面との角度を確実に保つための器具を備えたものを使用する。

 丈夫な構造で材料は著しい損傷、腐食などがないものを使用する。(”移動はしごの使用”と共通)

 

移動はしごの使用

 幅は30cm以上のものを使用する。

 滑り止め装置の取付け、その他転移を防止するために必要な措置を行う。

 丈夫な構造で材料は著しい損傷、腐食などがないものを使用する。(”脚立作業”と共通)

 

スレート屋根上の作業

 踏み抜きにより労働者に危険を及ぼすおそれのある時は、幅が30cm以上の踏み板を設け防網を張るなど、踏み抜きを防止するための措置を講じる。

 

熱中症予防

 冷房を備えた休憩所を設けて水分や塩分を容易に補給できるよう、塩タブレットや飲料水を常備する。

 作業の休止時間、休憩時間を確保し高温多湿な作業場所での作業時間を短縮する。

 

地山掘削の事前調査

 地山の崩壊、埋設物の損壊などにより労働者に危険を及ぼすおそれのある時は、作業箇所及びその周辺の地山の形状、地質及び地層の状態及びき裂、湧水の有無などをボーリングその他適当な方法で調査する。

 調査結果は安全確保のための施工条件などとして、設計図書に反映させる。

 

足場の組立・解体作業

 作業の時期、範囲及び順序を凍害作業に従事する労働者に周知する。

 作業を行う区域内には関係労働者以外の労働者の立入を禁止する。

 強風、大雨、大雪など悪天候のため作業の実施について危険が予想される場合は、作業を中止する。

 

玉掛け作業

 玉掛け用具であるワイヤロープの安全係数は6以上でなければならない。

 著しい型くずれ又は腐食があるものは使用してはならない。

 玉掛け作業のある日は当日の作業開始前に、当該ワイヤロープなどの異常の有無について点検する。

 

低圧活線近接作業

 接触による感電を防ぐため、電路に絶縁用防具を装着する。(防具⇒物に付ける)

 作業指揮者を定め、作業者に絶縁手袋など絶縁用防護具を着用させる。(防護具⇒人に付ける)

 

飛来落下災害の防止

 3m以上の高所から物体を投下するときは適当な投下設備を設け、監視人を置くなど労働者の危険を防止する為の措置を行う。

 作業で物体が落下し労働者に危険を及ぼす恐れがあるときは、防網を設け立入禁止区域を設定する等の措置を講じる。

 

墜落制止用器具の使用

 高さ2m以上の箇所で作業床を設けることが困難な時は、労働者に墜落制止用器具等を使用させる。また、墜落制止用器具等を安全に取付ける為の設備などを設ける。

 

以上、参考になれば幸いです。