癌と闘う歯医者のブログ -27ページ目

術後1日目


9月16日(金)
目覚めるとそこらじゅうが痛い。
特に縫合してある場所は動くだけでひきつれて痛い。覗いてみるが、ガーゼとテープしか見えない。

導尿の管が違和感があり、早く取れないかなと思っていたら、昼頃の消毒でドレーンと尿カテが取れた。

術後1日で歩ける。嬉しいけど、
つっぱってやっぱり痛い。

妻と母親が来てくれた。

気になるのは病院の事。妻に「気にしても何も出来ないんだから」
と怒られるけど、気になるよ。





精巣摘出手術


9月15日(木)
ope室が手配でき次第手術が始まると説明を受け、入院の手続き、麻酔科による麻酔の説明・・・忙しすぎる。

病室に荷物を置き、やっと子供達が寝た所で手術をしますと連絡が入った。

下半身麻酔の説明を受け、手術が始まる。最近の注射は痛く無いんだなぁと妙に感心している内に下半身の感覚が全く無くなる。寝たくなったらセデーションもしてくれるとの事。医療も優しくなったもんだとまたまた感心していると、多分頼んだ覚えが無いのに寝てしまった。気がついたら手術は終わっていた。

摘出された睾丸を見させてもらった。

思っていたより大きい。

ボーっとしてる中で、妻の両親や親友や母親の顔が見えた。妻と子供の顔も見えた。

ボルタレンの坐薬を夜入れてもらい、
手術の1日は終わった。

そして緊急入院

9月13日(火)
訪問診療の日。この日自分が軽度のうつ病に掛かっていると自覚した。

訪問先への移動の車内で、ふと気がつくと涙が出そうになったり・・・

これじゃあスタッフに迷惑掛けちゃうなと思いながら病院に戻ると、院長が
「明日休みなよ。俺診療代わるから」

正直ありがたかった。

甘えさせていただく事にし、翌日は家族で過ごした。

小さい子供が2人居るとヘコんでいる暇はない。

これには助けられた。

9月15日(木)
午前中院内の診療をこなし、受付の子に「昼休み病院行って来るから何かあったら電話して」

まさかこのまま帰れなくなるとは・・・

妻と子供と4人で大学病院で順番を待っていた。

突然呼ばれて部屋に入ると、初診の時とは違うDrが。

入るなり言われた。

「佐藤さん。今日手術したい。待ってられないんです。この癌は治る可能性の高い癌ですが、最初の処置を誤ると死ぬんですよ!」

僕は医療人だからか性格なのか分からないが、正直にズケズケ言ってくれる人を信用する。

そして悟った。あまりいい状況ではない事も。

その場で携帯を取り出していた。

受け付けの子達は絶対テンパったはずだが、明るくそして歯切れ良く「先生は気にしないでください。患者さんの事はこちらでやります頑張ってきてください。」

そして、その場で入院・緊急手術が決まった。