ピグチャンネルのプログレッシブ・ロックパーティー常連の日記

ピグチャンネルのプログレッシブ・ロックパーティー常連の日記

シンセサイザーを中心とした世界中の音楽や民族音楽、等や他の趣味も交えた徒然なる日記。
たまに雑学や世相についても語るつもりです。

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早速ですが思い付きでブログを始めてみました。
その最初の題材は日本ではあまり知られていない、この人物をクローズアップしてみたいと思います。

'70年代にドイツのハード・プログレバンド「Birth control(バース・コントロール)」のKey奏者として活躍後、ソロ活動を経てプロデューサーとしても活躍し、ボコーダー・マエストロやドクター・ゼウスの名で欧州では知られるゼウスを紹介します。

バース・コントロール'75年作6枚目アルバム「Plastic People」収録曲「This Song Is Just For You」

このアルバムはプロデューサーが、かのドイツ・ロック界の誇る名プロデューサー「コニー・プランク」で、ゲストにKey「エディ・ジョブソン」「モーガン・フィッシャー」等が参加と豪華な作品で、間違いなくドイツのハード・プログレ最高傑作と呼ぶに相応しい作品。
因みにゼウスはKey・シンセ・サックス・トランペットを演奏していますが、ここでコニー・プランクとの仕事が後のゼウスの進むべき方向性を決定したのではないかなぁと個人的に思います。
Plastic People/Birth Control

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ゼウス'78年作ファースト・ソロ・アルバム「Zeus' Amusement」収録曲「Fool On The Hill」

バース・コントロール脱退後、初のソロ作品。
この曲は「ビートルズ」のカバー曲で、トロピカルなアレンジ+ボコーダーを取り入れて大胆なエレクトロサウンドに仕上げ、その後のボコーダー・マエストロに相応しいゼウスの方向性を決定付けた記念すべき作品。
「Zeus' Amusement」は現在廃盤ですが、'11年にリリースされたゼウスのベスト盤「Voice Versa(ヴォイス・ヴァーサ)」にこの曲がリマスタリング仕様で収録されています。
ヴォイス・ヴァーサ (VOICE VERSA) (直輸入盤・帯・ライナー付き)/ゼウス・B・ヘルド

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↑↓同じものですが、上はディスク・ユニオン製作による日本語ライナーノーツ付き国内流通仕様。
Voice Versa/Zeus B. Held

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フランスのエレクトロ・ディスコバンド「Les Rockets(ル・ロケッツ)」'78年作セカンド・アルバム「On The Road Again」収録のタイトル曲

全身銀色の宇宙人を模した姿でフランスとイタリアで人気のバンドのセカンド・アルバムにゼウスがシンセとボコーダーでゲスト参加。
ロケッツはファースト・アルバムではまだ「トーキング・モジュレーター(トークボックス)」を使用していた所に、ゼウスが新しい風を吹き込み、後のロケッツのトレードマークとも言えるボコーダーによるエレクトロヴォイスはここから始まりました。
この宇宙人姿+エレクトロヴォイスは今や世界中で人気の同フランスのグループ「ダフト・パンク」に絶大な影響を与えたのは間違い無いでしょう。
つまり、ゼウスが居なければダフト・パンクは誕生していなかったかも知れませんね。
「On The Road Again」は現在廃盤ですが、たまにフランスとイタリアでベスト盤を含め再発しているのと、ゼウスの「Voice Versa(ヴォイス・ヴァーサ)」にも収録されていますので、入手は難しく無いでしょう。

ドイツの歌手「Gina Kikoine(ジーナ・キコイン)」とゼウスとのユニット「Gina X Performance(ジーナ・X・パフォーマンス)」'78年作ファースト・アルバム/シングル曲「Nice Mover」

この曲はジーナ・X・パフォーマンスのヒット作品で、ジーナがユニットの顔を担当し、ゼウスは作曲と演奏とプロデュースの裏方を担当。
今日のガールズ・エレクトロクラッシュの元祖。
Nice Mover/Gina X Performance

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因みに、ゼウスの「Voice Versa(ヴォイス・ヴァーサ)」にはリミックスVer.が収録されていて、ジーナの歌声がほぼボコーダーに入れ替わっていて、シンセの音がより強調されていたりと、テクノ色がより強くなっているのでテクノが好きな方にはお勧めです。

ゼウス'79年作セカンド・アルバム「Europium(ユーロピウム)」収録「組曲ユーロピウム」よりタイトル曲

前ソロ作をより洗礼させ、更に硬質になったボコーダーサウンドと相まってエレクトロ色が強くも、プログレッシヴな傑作。
バース・コントロールのメンバーである旧友と「Can(カン)」の「ヤキ・リーベツァイト」がゲスト参加。
かつてキングレコードからユーロピアン・ロック・コレクション・シリーズとして国内盤もリリースされた事が有り、小生がゼウスを知るきっかけにもなりました。
当時の国内盤の帯に「クラフトワークやデュッセルドルフを思わせる無機質なサウンドが心地いい」ような事が書かれていたのが購入の決め手でした。
「Europium(ユーロピウム)」は現在廃盤ですが、ゼウスの「Voice Versa(ヴォイス・ヴァーサ)」にはイントロとインターミッション、そして「Harlie's Waltz」を除く全曲が収録されていて、ゼウス自身もお気に入りの模様。
しかし、イントロ~ヘルド・イットへの流れが好きだったのでイントロが省かれ収録されているのは個人的には残念かな。

第二部へ続く。