去年自分が落ちた時に思ったのが、歯科国試の予備校の情報の少なさです。
いまいろいろと検討中の方がいらっしゃると思うので、ぼくが通っていた麻布デンタルアカデミーについて簡単に紹介します。少しでも参考になれば幸いです。
DESのことはなにも知りません。
初めて麻布に行って思うことは事務の人がみんな白衣を着ていることです。ちょっと面白いです。
この事務の方たちは基本的に受講生のサポートに徹してます。些細なことにも話を聞いてくれます。
麻布の場合、10時から30分間前回の講義の復習テストを受けて、10:30から講義スタートが基本的な流れなのですが、10時に登校してなかったら電話がかかってきます。寝坊したら起こされます。正直大卒の人間にこんなことするかって思いますけど、結構サボる人もいるんでサボりがちな人にはいいかもです。
麻布の授業は基本的に1日に1科目です。
どの科目も基礎的な内容から入ります。
テキストはカラーで見やすいです。インク代かなりかかるんだろうなとか思う時もあります。
歯周病の講義の日は1日中歯周病の講義ですし、矯正の講義の日は1日中矯正の講義です。なのでその日はその科目だけ勉強しよう!みたいな感じで復習もかなりしやすいです。
講義後、担当講師に直接質問に行けるのも良かったです。どなたも熱心な先生なので遅くまで残って質問に対応していただけます。また、担当講師がいなくてもだいたい講師が待機しているのでいつでも質問できます。
講義を受けると毎回その講義の範囲の演習問題を解いて解説授業を受けるのですが、ぼくはこの演習問題がかなり良かったと思います。講義中に分かったつもりになっていたところとか少し抜けていたところなどかゆいところを突いてきます。
臨床問題では正解へのアプローチもかなり深く教えてくれます。本文をしっかり読んで論理的に正しい思考で問題を解きます。裏技とかテクニックはほとんど使いません。
しかもけっこう国試本番に似たような問題がでました。
麻布はだいたい週に2日くらい休みがあります。たまに土日に講義があることもありますが、基本的に土日は休みです。
ぼくはその日の講義はその日のうちに復習して完璧にする!っていうスタンスでやってましたがやはり人間ですので時にはサボっちゃったりしますが、休みを利用して1週間分復習したりしました。また3週間から1ヶ月に1回くらい講義の内容から出題される確認テストみたいなやつも受験は自由なんですが、かなり良かったです。
復習頑張っていたつもりがちょっと抜け落ちているところなど確認できますし、復習のペースメーカーにもなりました。
予備校に通う方は復習が命です。
漫然と授業に出るだけでは成績はあがりません。
講義は国試の範囲のほとんどを網羅してますが、それを自分の中に落とし込んで試験という結果に結びつけなければいけません。
過去問を何周したとかどうでもいいです。知識をインプットしてそれをアウトプットしていくただそれだけのことです。
そのほかには麻布はミニセミナーといってテーマを絞って少人数でする講義もありました。
全身麻酔に使う器具とかエンドの術式とか全部床義歯の製作過程、血液の循環とかいろいろあります。普段の講義よりベーシックなものや逆にアドバンスな内容のものとかいろいろありましたが楽しかったです。
あと担任の講師との面談も申し込めぱいつでもやってくれますし、模試の結果が出たタイミングとか、やる気がなくなってきたときなど利用してました。
まあざっとこんな感じですかね。
休みの日とか模試が終わった日など月に1回くらいはみんなで飲んで大騒ぎとかもしてましたが、馴れ合いな感じにはならずあいつもまだ頑張ってるからもうちょっと自習しよう!とかあいつこんな朝早くから来て自習してるのか!とか演習問題あいつに負けた!とかいい刺激になる友人ばかりでした。
まあ中には遊び呆けている方もいらっしゃいましたが笑笑
自分自身answerや実践などの過去問集はほとんどやってません。ただ直前期12月中旬くらいから回数別の過去問を5年分だけですが、毎日少しずつ目を通していました。
勉強始めたばかりの現役生にはオススメしませんが、回数別の方が実際の試験の順ですのでいいと思います。教科別ですと前後の問題が同じテーマだったりするので。
直前は5年分の回数別とやはり予備校のテキストと演習問題をひたすらやっていました。復習命です。特に基礎と衛生はずっとやってました。
予備校に通う方は全授業に出席することと、完璧に復習することこの2点を押さえておけばいい結果がくると思います。
あと大事なことを忘れてましたが、みんなが正解する問題正答率が60から70以上の問題を絶対に落とさないようにしましょう。みんなが知っていて自分が知らないとことこそが勉強するべきところです。
みんなが間違う問題を正解してもいいことですが国家試験においてあまり意味がありません。
国家試験落ちちゃった方はいまはかなりつらいと思います。ぼく自身も去年の今頃は自暴自棄になってました。
親や先輩、お世話になった先生、マッチング先の先生に申し訳ないなーとか後輩にバカにされるんだろうなーとかいろいろ考えてました。
ただ終わったことを気にしてもなにも始まりません。
お世話になった人はあなたが国家試験に、合格して歯科医師になることだけを祈っていると思います。
ぼくもお世話になった先生に早く同じ土俵に上がってこい!話はそれからだ!とか言われました笑笑
国試から2ヶ月近くたってますから知識も抜け落ちているはずです。ぼくもいま知識がなくなりすぎていて4月からの生活に備えて勉強はじめました。
みなさんのライバルになる現役の新6年生はバリバリ勉強しているでしょう。
過去は変えられない。しかし、未来は変えることができます。
少し休んで机に向かいましょう。
ぼくは開講日の前から予備校の自習室にいき自分が受けた国家試験を解き直して教科書や講師に質問などして自分なりの正答へのアプローチを作ってました。
正直かなりしんどいですがやってよかったと思います。
この一年かなりきついと思います。成績も思うように上がらないかもしれません。しかし、やるしかないのです。コツコツと淡々と勉強しましょう。それが将来の患者さんの為になるはずです。
辛い経験や痛みをわかる人の方が医療職には向いていると個人的に思います。ポジティブに捉えましょう。
きついときはパーと遊びましょう。
でも、国試合格というものを忘れずに1日1日を大事に過ごしましょう。
偉そうに書きましたが、
みなさんのご健闘を心より祈ってます。