家族の仲良し家庭ごっこについていけない。
だから、俺は家を出た。
恋愛に飽きた。
だから、彼女のことどうでも良くなった。
で、あれだ、どうしよう。
家庭の温かさも、恋のやすらぎも信じられない今、
俺は心のよりどころを何に求めればいいんだろう、
と輪郭の崩れた不安を抱く。
何か、何も信じられない。茶番にしか見えない。
良くない状態だと思う。
ああ、だからあれか、皆人付き合いを求めるのか。
端から見ても滑稽であっても、
馬鹿馬鹿しくても茶番であっても、
この気持ちに喰われてしまいそうだから。
死んでしまいそうだから。
うーん、でも、俺あれなんだよな。
とりあえず生きてるけど、楽に死ねたら万々歳という考えで毎日生きてるからなぁ。
別に孤独死でもいいんだけどなぁ。
だから、何となく不安であれねぇ、何かぼんやりしてんだな。
うーん、より所となるもの何か無いかな?
自然?
自然は好きだ。
心がやすらぐ。どこにも行かないし、どこにでもあるから。
静かなのもいいね。
太陽と月と雨雲と影に恋しようかな。
そうすれば、少しは楽しいかも知れぬ。