電波男と電波娘
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電波2

電波1を読む


電波が出たって、ドラクエ8は買いにいきたい。

頭から出る電波を隠すため、ニット帽を被った。
手袋もつけていく。

これで手から出る微妙な電波もふせげるよ。

外出したのがバレないように、サングラスに、オモチャの鼻もかかせない。

コートはロングダッフル。
何となく長くて厚いから電波に強そうだ。

家の裏口から脱け出した。


バスで新宿へ向かうよ。



朝の通勤客で寿司詰状態。間違っても停車ボタンは押しちゃダメだ。
バスの車内が停電になっちゃうから。


運賃払い車内に乗り込む。

足を踏み入れて異変に気づいた。体にまとわりつく電波が痛い。

「だ・だれかいる?」

「そりゃそうだよ、バスなんだから」

オッサン、いちいち小声で言ったことにツッコミいれないで!


このバス、ヤバすぎる。なんだよ。この強い電波は!

体が、弾き飛ばされそうだ。

コートの下で、小さな火花が散る。

「熱っ!」

一番奥の吊革。厚手のコートを着たニット帽の女。

寿司詰の車内。強い電波で、かな縛りのようだよ。

「これ以上後ろに行けない。」

女がブザーを押した。

ブザーから火花が飛び出し、すべての照明が消えた。

「やりやがった!」

乗客が、気づいて騒ぎだした。


バス停に止まると、女は降りようとした。

相手も僕の電波に気付いてる?

僕の電波を押し退けようとして、苦しそう。

僕は一歩うしろへ下がった。

彼女の体が自由になった?
瞬間彼女はバスから降りた。

「やばいっ、見失っちゃう!」

「運転手さん!待って。僕も降ります!」

電波の呪縛から解放された僕は、彼女の後をついていくため、足早に降りた。


「彼女、僕と同じ病気?話聞きたいよ」

地球上に同じ病の人がいる。意味もなく、笑みがこぼれたよ。

電波1

子供の頃から、当たり前だと思ってた。

僕の頭からは電波が、出る。一週間に一回頭から、バチバチ電波がでる。


そんな時、電化製品に触れたら、大変だ。

頭から飛び出す電波で、大抵は、バチバチという音とともに、壊れちゃう。

中学校で、行われるパソコンの授業は、ヤバすぎる。

授業中居眠りしている間に、電波が出てた。
目がさめたら、教室のパソコン全てが、火花をだしていたよ。

クラスの先生も、生徒も、教室から退散した後だった。

消防車も、出動し、大変な騒動になった。

それ以来、体に微量の電波を感じる日は、パソコンの授業は休んでいるよ。

そもそも、一週間周期で、何故電波が出るかって?

僕だって解らない。医者は奇病だと言っている。

どっかの本読めば病名くらいわかるかもね。


今日はドラクエ8の発売日だけど、変ちくりんな体質のせいで、学校も休み、布団にくるまって寝ているんだ。


母さんからも「理!今日は、電波がでる日だから外出を控えなさい。」と言われたよ。


なんとしてもドラクエ8を買いにいきたい。

誰か、僕のために買いにいってくれないかな?