カムシャフトの測定
略称
TH(タイミングホイール)
DG(ダイヤルゲージ)
カムシャフトが全くバルブを押していない状態で
DGを押し当ててメモリを0へ合わせる。
※ バルブなどに対して真っ直ぐDGの先端を当てる
何回転か回してDGの先端はズレないか、動きに異常はないか、0へ戻るかを確認。
カム山が押し込む、離れるメモリを測定。
=作用角の測定
用語
B=前(before)
A=後(after)
BDC=下死点(ボトム デッド センター)
TDC=上死点(トップ デッド センター)
BTDC =上死点前
BBDC =下死点前
ABDC =下死点後
ATDC =上死点後
クランクシャフトを回してカム山がバルブを押し込み始めDGが1mmを示した時のTHのメモリを記録。
カム押1mm
・インテーク側A(BTDC)
・エキゾースト側C(BBDC)
また、カム山がバルブから離れる直前にDGが1mmを示す時のTHのメモリを記録。
カム離1mm
・インテーク側B(ABDC)
・エキゾースト側D(ATDC)
ロブセンター(作用角の中心)の計算方法
インテーク側:(B-A)÷2+90
エキゾースト側:(C-D)÷2+90
大体のカムシャフトは
タペットクリアランス0の状態の作用角(A〜D)が説明書に記載されている。
バルブクリアランス分があるので、熱膨張分を踏まえてそれぞれの作用角は記載の角度より若干小さくなるようにタイミングを調整していく。(例 BTDC15°→14°)
ロブセンターが規定値±0.5°の範囲に収まるように調整する。
エキゾースト側から調整するとズレが少なくなる。
また、バルブタイミングをずらすとバルブとピストンのクリアランスが変わるので確認を行う。
DGを取り付けたままタイヤレバーなどで優しくバルブを押し込んでバルブとピストンをヒットさせる。※壊さないように優しく
その際、DGのメモリを読みどのくらいバルブとピストンのクリアランスがあるのかデータをとっておく。
ピストンクリアランス参考測定方法
ヨシムラ
インテーク
排気上死点後10°時
エキゾースト
排気上死点前10°時
カムシャフトが回らないように固定しておく。