富裕層って年収・資産いくらの人?
高額層の内訳を見ると、より収入の高い層が増えているという。年間所得2500万円超の人数は2.26倍に、
2000万~2500万円は1.64倍に増えていて、このリポートではその背景の1つに
「会社役員の報酬増加」を挙げた。
このリポートによれば、富裕層を構成するのは、大企業の役員、中小企業のオーナー経営者、
不動産所有者、医師・弁護士など。地域別の納税者数から見ると、東京在住の富裕層は全国の45%を占める。
東京以外の関東地域には9%、名古屋に12%、大阪に16%が分布しているという。
スーパーリッチ層は薄い日本にあって、プライベートバンキング業務を手がける金融機関が新たなターゲットと
しつつあるのが、純金融資産1000万円以上の「大衆富裕層」。欧米に比べてスーパー富裕層が少ない代わり
に、「大衆富裕層」に厚みを持つ日本の現状に合わせた動きだ。
ロンドンに本拠をおく金融・銀行グループ「HSBC」は1月、東京の赤坂と広尾に富裕層向け店舗
「HSBCプレミアセンター」をオープン。
富裕層向け金融サービスを始めた。同センターでは預入額1000万円以上をサービス対象に設定した。
HSBCは1000万円~1億円の金融資産保有者を日本の「マス富裕層」と定義している。
退職金を得て一気に貯蓄が膨らんだ層も多くはここに含まれる。
当初は預かり資産1億円からが主流だったラップ口座も2007年以降、
最低額を1000万円以下に引き下げる動きが拡大。
「純金融資産1000万円オーバー」は日本流の「大衆富裕層」の新たな定義として浸透していく気配を見せている
高級コスメに目がない 富裕層のマダム
数年前のある朝、富裕層が集まるムンバイ北部のデパートを、質素な服装の中年男性が歩いていた。
開店直後に彼が向かったのは、化粧品ブランドM・A・Cのカウンターだ。
女性スタッフに笑顔で迎えられた男は、商品のリストを取り出し、この全部を買いたいと言った。
「これを、すべてですか?」店員が疑わしげに訊ねると、男は頷き、金は必要なだけカバンにあると言う。
店員は足早にマネジャーを呼びに行った──。
男はデリーの上流家庭の運転手で、女主人から、親族の結婚式のためにムンバイで化粧品を買ってくるよう
指示された。彼はデリーの空港に車を置いて、化粧品のためだけにムンバイまでやって来たのだ。
この話はいまもM・A・Cで語り継がれる逸話のひとつだ。
現在市場に出回っている化粧品を見渡せば、同じような商品がブランドによってまったく異なる価格で
販売されていることに気づくだろう。
たとえばスキンケア用の保湿液は350~3500ルピーまで値段に幅がある。
上流階級の女性たちは化粧品に関する情報に貪欲だ。
そして、彼女たちが「気持ちよくなる」上で化粧は重要な役割を果たしている。
しかも、化粧品に金をかけるほど満足度も上がっていくのだ。
インド古来の伝統への回帰現象も見られる。サンダルウッド(白檀)オイルなどの成分が珍重されているのだ。
また、なかにはダイヤモンドの粉末や本真珠パウダー、24金の純金など、風変わりな成分が入っていることを売
りにしているものも出てきている。
エコノミック・タイムズ(インド)より
