2017年所要で南京に行くことになった。飛行機はネットで予約できそうであったが、ホテルは難しかったので旅行会社に頼んだ。ところが旅行会社でもあまり詳しい情報がないとのこと。わからないなりに福岡空港→上海浦東国際空港→上海虹橋駅→新幹線→南京で計画した。調べていると漢字も微妙に違って自信がなくなってきたが、なんとか行くことができた。イッテQだと「やってきました南京」で始まるところだが、これはそこまでの記録。 

 福岡空港で人民元に換金することができた。到着ロビー付近にも出発カウンターにもあるので、航空会社でチェックイン後すぐに替えておいた。

 中国東方航空で搭乗時の挨拶が「ニイハオ」ですでに中国気分。1時間のフライトだったが機内食が出た。空港で食事をとる時間がなかったのでこれは助かった。中国では水道の水は飲めないこと、ホテルにミネラルウォーターがあるかわからないため、このとき出た水を飲まずに取っておいた。

 上海浦東国際空港内を移動中にスマホの時計はいつのまにか上海時間(1時間戻る)になっていて、キャリアーも「中国移動」になっていた。ソフトバンクと外務省からのメールが届いて、データローミングをオンにするとで有料(0〜2980円/日でデータ通信が使えること、海外の安全HPのアドレスが届いた。前にキャリアーで特にSIMを替えなくても良いと聞いていたが、短期間ならこの料金で使ったほうが良いと思った。上海浦東国際空港でも到着してすぐのところにも換金所はあった。

 出口を出るとすぐにエアポートバスとタクシー乗り場がある。チケット売り場はあるが、buy ticket on the busと書いてある(帰りに乗ったが車内販売であった)。上海虹橋駅は机上1線なのでその表示の近くにいると、何やら話しかけてくる人がいる。どうも案内の人みたいで英語で会話ができた。バスはだいたい1時間に1本くらいだが、次のバスは1時間以上後だとのこと。料金は30元。タクシーは今の時間(16時頃)だと250元で50分くらいとのこと。ホテル到着が遅くなりそうだったのでタクシーで行くことにした。案内の人について行ってタクシーの駐車場のようなところでタクシーに乗った。オレンジ色のタクシーはダメという記事の記憶があったが、そうでなかったので乗ることにした。この運転手さんは英語はダメだったが、案内の人が行く先を言ってたみたいで、行き先を書いた紙を見せるとうなづいていた。メーターは16元で始まる。割り合いすぐに「highway OK?」と聞かれたので「OK」と答えた。それからずっと高速道路を走っていた。高速道路は日本と同じで緑の標識だった。かなり走って料金が250元を超える頃には虹橋駅の標識が出てきた。なお、ネットでは「橋」の字がよく文字化けしている。実際の漢字は日本にはないもののためだが、旅行会社からもらったネット情報の中に実際の漢字が書かれていたので覚えておいて良かった。この辺になると高速道路でも混んできていた。虹橋駅は空港の隣にあり、離着陸する飛行機が見えて程なく到着した。料金は343元、メーターが293元だったので高速料金は50元だったようだ。これなら高速に乗ったほうが良い。

 さて事前調査でよくわからなかったのが新幹線の乗り方である。新幹線は2種類あり、走行経路やかかる時間などが多少違うのはわかったが、実際駅や切符売り場が違うのかとかがわからないので1番気になっていた。上海虹橋駅に着くと、切符を買う前にsecurity check(安全検査)がある。空港と同じようにレントゲン検査があるが、さほど厳密ではないみたい。しかしそれは仕方ない気がする。空港と違い人数が半端ではないから。さて目に入るのはticket officeとticket checkの文字である。中国語ではなんと書いてあるかわからない。外国人は自動券売機では買えないことはわかっていたので、切符売り場はticket officeと考えそちらへ行った。窓口が数カ所あり、当日票と三日内の表示があったので(そこには英語表記はない)当日票の方へ並んだ。列はすごく長く、長時間やっているのかオペレーターの表情は険しい。順番が回ってきたので「南京or南京南、当日票、大人一人、一等座or二等座、次早着列車」と書いた紙を見せた。中国語で何か質問されたが、全くわからないのでニコニコしていたら話が進まなくなってしまい、結局向こうでいいように決めたようだ(帰りでは中国語会話☓と書いておいたら英語でhurry upと言ってくれた。また次、列はよいが、車の漢字が違うのでそれをきちんと書くとよさそう)。結局2種類ある新幹線を選ぶ余裕は全くなく、どちらに乗ったのかもわからなかった。ネットで予め発車時刻を調べておいて、それを見せて列車を指定するのが良かったのかなと思う。席は一等座になっていた。パスポートを見せて名前を入力してもらい、表示された229.5元を払って購入できた。もう一回セキュリティチェックがあった。その後また問題発生。切符を見ても乗り場が何番かわからない。帰りの切符を見たら右上に書いてあったのだが、中国語表記しかなく漢字を見てもわからなかった。切符の上部中央の発車駅と到着駅の間にに便名が書いてあり、それを空港と同じような電光掲示板から探して乗り場を確認しければならない。ところがなかなか見つからない。待合室をずっと歩いて見たが、informationらしきものもなかった。仕方なくセキュリティチェックの人に英語で聞いてみたが返事は中国語だった。理解できずにいると指で2と示してくれた。でも行ってみると違ったので、別のセキュリティチェックの女性に質問した。あとで考えると多分「チー」と言っていたと思うがその時はわからなかった。昔よく発音してたのに。何回も英語できいて「seven」という答えが返ってきて、そこで乗ることができた。結果的には、南京市内に行くには南京駅でも南京南駅でもあまり変わりはないので、上海虹橋駅から乗る分には細かいことは気にせず、とにかく乗ることを考えたほうが良いと思った。

 ホームや新幹線は日本とほぼ同じだった。指定席に座ると、割合すぐに車掌さんが来て切符をチェックしていた。一等座には水とお菓子がワゴンに乗って来て、「取ってください」という感じだった。箱には一等座贈品と書かれていたのでサービスだろう。乗り越したら困るので車掌さんに「終点ですか」と質問したが、誰か他の人に聞きに行って、「eighteen thirty five(到着時刻)」という返事が返って来た。隣に座っていた人は状況がわかったようで「next next」と教えてくれた。その人は降車駅が同じで、降りてから「出口はあっち」と手で教えてくれた。

 地下鉄ではそれぞれの駅でセキュリティチェックがあった。切符は自動販売機だった。 料金は2元と激安だった。お金を入れても切符が出てこず、お釣りが出るだけだった。おかしいなと思っていると後ろの人がワーワー言いだしたので、お釣りを取ってその場を離れた。お釣りを見ると中にプラスチック製の青いコインが混じっていて、これが切符かなーと思い自動改札へ向かった。追い抜いた人がそのコインをかざして通っていたので、同じようにして通ることができた。地下鉄はline1に乗ることは調べていたのでそこへ。表示はわかりやすく、新街口で降りた。出る時に5個位ある自動改札でコイン回収口がうまく働いていないのがあったが、違うのでなんとか回収され通ることができた。

 地下鉄に乗るとほぼ全員と言っていいほどスマホを見ていた。しゃべっている人はほとんどいなかった。顔は中国の方も日本人と全く変わらないので、車内の広告(だったと思う)が中国語以外は、日本の地下鉄と何も変わることがない。

 着いたのが夜だったので、タクシーに乗ることにした。地図を見せて行ってもらうと直ぐにホテル名が見えて停車した(実際には駅のものすごく近く)。しかし、自動ドアに慣れているので降りないでいると、不満だと思われたのかホテルの周りを3/4周して停まった。初乗り9元だったので10元札を出すとコインを見せるので、1枚出すとそれでいいみたいだった。料金は1元でよかったことになる。

 やっとホテルに到着。一人で行くには結構大変だった。