母の納骨が終わり、父は施設が見つかるまでショートステイにいることになり、
そして、御殿場の実家も片付けなければならないことになりました。
実家は元々私家族のために埼玉の叔母が買ったものでした。
でももう私も父も家に住むことは難しいので売りに出すことになりました。
私も家を売って早く叔母さんを安心してもらいたいという願いでいっぱいでした。
まず、私がやることは実家の中の物を片付けることでした。何回か実家の片付けに通いました。
何しろ普通の家なので段差があり、手動車椅子に乗り移り家の中に入ることしか出来ず、手伝いに来てくれた人にいらない物といる物との仕分けを伝える役目をすることだけしかできません。
以前に父がいた時に入って、それから母の物を取りに入った時と違う寂しい気持ちがしました。
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父と母と私との思い出がいっぱい詰まった家ででした。懐かしい家具や鏡、私が子供時代に付けていた首飾り、
オルゴール、写真がバラバラ。その中に見つからないと諦めていた片思いの人の写真が見つかり、何だか母の贈り物みたいで嬉しかったです。
そして、父と母が座っていた椅子、テーブル、ベッドなどいっぱいありました。
元気な頃は婦人服のお店をやっていたので、その頃の洋服がいっぱいあり、
捨てるにも気が引けるので「古着deワクチン専用回収キット」があるのをみっちーに教えてもらい、送れそうな物を専用の袋に入れ、送りました。
少しでも役に立てばいいなと思いながら。
思い出の品物は私が持って帰りました。そして、後の残りの物はみんな処分してもらいました。
家はなかなか売れないので結局、取り壊しました。
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これで私も父も母と一緒に暮らしていた家がもう無くなると思うととても寂しかったです。
でも今までずっと見守ってくれた叔母さんに家が売れたことによって安心してもらえたかと思うと良かったです。
現在はお墓参りの他に月1で、父を連れ出してお昼を食べに行っています。
昔はいろんな所に連れて行ってくれたのに、今はその逆になってしまったね。寂しいなあ。
老いは誰にも来るもの。私だってそのうちにおばあちゃんに。今だって孫がいてもおかしくない年齢です。
天国にいるのか、そこらじゅうを飛び回っているのか予想もつかない母に会いに行くまで父を見守りながら自分の趣味を楽しみながら生きていこうと思います。
勝子さん、父と娘をいつまでも見守っていてね。
これで母の病気になってからの出来事はひとまず、終わります。
いつでも微笑んでくれた母に心から感謝しています。生きていた頃は言えなかったけどね(笑)
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