　今日はかなり反省した。

　なぜかというと、槙田紗子と魚住誠一のコンビネーションをかなり見くびっていたからだ。

　なぜそれに気づいたかというと、これが届いたから。

　写真集「Saco　Makita　2017」。

　思ったより早く手元に届いてびっくりしたけど、まずは心を落ち着けて、一読。

　けしからん写真（←水着のことね）が多くない？

　ここまで、がんばっちゃったのか。

　水着の写真が多いからいいってわけじゃないけど（いや、いいんだけど）、やっぱ感動した。

　だって去年の写真集の水着ページ全部、上Tシャツ着てんだぜ。

　去年のがプライベートの域を出ていなかったのに対して、今回のは完全にパブリックを意識した撮られ方がなされていると思う。下世話な言い方をするとエロティックになっているのだ。

　つまり、今の槙田紗子の商品価値を最大限に引き出すための撮られ方であり、そういう覚悟がきちんと伝わってくる写真になっている。その覚悟はカメラマンの魚住さんにもあったのだと想像する。だから水着の写真だけじゃなく、どれもエンターテインメントとしてエロティックなのだ。

　商品価値などというと、ご本人は気分を害されるかもしれないが、何かを創り出してその対価をいただくということはそういうことだと思う。

　そしてその際エロティックであることは絶対必要だと思う。だってエンターテイナーは擬似的に相手を落とさなきゃならないんだから。

　ブログを休止して2ヶ月遠のいていたあと、久々に見かけた写真に以前とは違う目ぢからを感じたのはそういうことだったのかと納得した。槙田×魚住にしてやられた。

　全然まだまだだ。1000日槙田紗子を描き続けて、ちょっと分かった気になっていた自分が恥ずかしい。わからんことだらけじゃ。

　いずれにせよ、ここから槙田紗子の「本編」が始まる。

　まだ隠居はさせてもらえないらしい。

　……ちなみになごや者としては、オアシス21で撮影されたカットにじわっとやられてます。水着じゃないけど。（栄のど真ん中そりゃそーだ。）

　〈魚住誠一写真展～槙田紗子2017～〉

　　2017年11/28(火)～12/3(日)

　　下北沢バロンデッセギャラリー(下北沢駅から徒歩2分)

　　平日→14:00～21:00

　　土日→12:00～21:00

Saco Makita 2017。