こんばんは。
北陸の大雪も、どうやら落着いたようです。
今日は、久しぶりに青空です。
気分も良く雪かきがスムーズに出来ました。
さて、今日も怖い話を一話 アップします。
これは長距離トラックのドライバーをしていた俺の従兄弟の旦那から
聞いた話である。
最近では、いかにも真面目そうなサラリーマン化した運転手さんも増えている
らしいが、その当時は、やはり、運転手、しかも長距離運転手ともなると、
荒っぽい男だけしかいないような、ある意味、プロの集団だったという。
気が短く、言葉遣いが荒く、喧嘩っ早い。
そんな屈強な運転手達でも、息を殺して慎重に通り過ぎなければいけない
場所というのが、やはり存在している。
彼らは、長距離ドライブをする事から、どうしても高速道路を使う機会が
多くなってしまう。
一見、安全に思える高速道路も、やはり危険なのは変わりないようだ。
トンネルというのは、やはり怖いポイントになるそうであり、それが
長ければ長いほど、危険度は増すのだという。
特に、日本坂トンネルや天王山トンネルは、その過去の大規模な事故のせいか、
最悪クラスだという。
当然、トラックの運転席は高い位置にあるから、前方を見渡し易い。
しかし、トンネルに入ると、出来るだけ、視界を狭く保ち、自分が進む
前方だけを見るようにする。
そうしないと、見てはいけない余計なものをかなりの確立で見てしまう
からだ。
実際、長いトンネルになると、必ず見てしまう事になるらしく、それは
女だったり、年配の男だったり、そして、子供だったりする。
そして、もしもそれと目が合ってしまったら、ハッと気付いた時には、既に
助手席に乗っているのだという。
それは、何か悪さをする訳では無いらしいが、さすがに、見た目は普通の
人間とは違い、強い霊気を感じるらしい。
車内の室温も、かなり寒くなるから、夏場にはエアコン要らずなのかもしれない
が
少なくとも、次のパーキングエリアで停まるまで、その霊とのドライブを強いられる。
そして、もしも、その霊達が、こちらを向いている事に気付いてもね絶対にそれを
悟られない様にしなくてはいけない。
そうしないと、そのまま、事故へと導かれてしまうらしく、それで命を落とした
ドライバーも1人や2人ではないらしい。
更に、もっとも危険なのが、サービスエリアになる。
一見、明るく賑やかな雰囲気のサービスエリアだが、夜になると、雰囲気は
一変してしまう。
停まっている車の数は減り、店も閉まっている。
その殆どが仮眠やトイレ休憩の為に停車しているのたが、そこでも、
一際、活発に活動しているモノを目にする。
それは、明らかに、事故に遭い、ボロボロの体をしていたり、焼け爛れた
ような姿をしている。
そんな人外のモノが、1台、1台と虱潰しに車の中を覗き込んでいるのだ。
宙に浮いたような状態で、すばやく移動を繰り返している。
それは、全ての車を1度見て回ったら終わるというものではなく、その見回りは
永遠に続いていく。
そして、当然、トラックも、その見回り対象に含まれるらしく、かなり高い
運転席の位置にも拘わらず、コンコンと窓を叩くのだという。
そして、運転手は、ずっと寝たフリを続けなければいけない。
何故なら、見つかれば、そのまま、連れて行かれてしまうのだから。
恐怖に震えながら、寝たふりを続けるのはかなり苦痛な作業だという。
だから、どの運転手さんも、窓をコンコンとノックされ、それが聞こえなくなると、
その隙にさっさと、そのサービスエリアから、本線へと戻っていく。
トイレがしたいとか、コーヒーが飲みたいなどとは言ってられないのだ。
命より、大切なものは無いのだから・・・・。
そして、よく目にするのが、乗用車にまとわり付く何か・・・・だという。
夜間、前方に車が走っていると、かなりの確率で、乗用車の屋根やドアに
明らかに人の形をした何かが張り付いているという。
また、後部座席や助手席に、明らかに、雰囲気の違う男女が座っている場合も
多いのだという。
そして、どちらの場合も、運転手は気付いていない様で、平然と運転している。
早く目的地に着かなければ、という一心で・・・・。
だが、それらは、ただ車に張りついたり、後部座席に乗っているモノばかりでは
ないらしく、以前、彼が見たのは、後部座席から身を乗り出すようにして、
ハンドルを握ろうとしている女の姿だったという。
その時は、彼が大きなクラクションを鳴らしたことで、事故にはならなかったが、
その場所は、やはり事故多発地帯としてあまりにも有名な地点だったという。
だから、乗用車にしろ、トラックにしろ、高速道路を走る時は、できる事なら、
複数で乗り合わせた方が良い、と真顔で言っていた。
そして、
まあ、トラックの運転手が、複数で乗ることなんてありえないから、俺達は何とか
ひとりで乗り越えるしかないんだけどな・・・・。
と笑っていた。
そして、ここからは、俺の体験談。
いつも、金沢から長崎の友人宅へ向かう時には、神戸で大学時代の友人達と
落ち合ってから、国道を利用して長崎を目指す。
その友人は、何故か大学の経済学部を卒業してから、父親が勤めていた、刑務官
という仕事をしている。
なかなか面白い奴で、いまだに、バイク漫画に出てきたスズキのカタナ750に乗ってい
た。
おっと、話をもどそう。
だから、いつも、夜を徹して国道2号線を走り、距離を稼ぐ。
しかし、いつも、俺にとっては、魔のスポットとなる所がある。
それは、広島県の海に面したとあるトンネル。
そこを通ると、必ず、女性の霊が付いて来るのだ。
そして、そこからは、まるで目印のようにして、500メートルに1回は、その女の霊を
横目で見ながら走る事になる。
何か悪さをしてくるわけではないのだが、その容姿は、まるでキツネのような顔を
しており、それが、ずっと俺に向かっておいでおいでを繰り返し続ける。
そして、それは何故か国道2号線が終わると同時に、現れなくなってしまう。
更にその女の姿は、俺だけではなく、他のメンバーにも見えているらしい。
今年は、俺は参加していないが、それでも、その女の霊が現れたのか、どうかを
確認しなければいけない、と思っている。