重ねた時の手が

関節、幾つ分大きかったとか


2人が並んだ時

私の頭があなたの肩辺りでとか


一緒に食べたレシート


あの時のお釣りの50円玉


そんな小さいものが捨てらんなくて

そんな小さいことが

こんなに忘れるのが大変だって気付かなかった





「元気?」と

メールをしようかと思ってやめた


宛先が見つかりませんと

エラーが出るんじゃないかと

ちょっとだけ恐かった


はじかれるのはメールだけじゃない気がしてならなかった




私はもうあなたの話をしない


あなたの名前を呼ぶ事もない


時間が経って

きっとあなたはタブーになる


誰もあなたの話を私の前ではしなくなる



最初から他人だけれど


「他人」になりたいと心底思った



強すぎる見えない繋がりを断ち切る

真っ赤なハサミは誰が持っているんだろう


気付いたらうつってた口癖

あなたが好きなものは好きになれない性格

同じ格好で眠った夜


私はどんどん大人になる


わき目もふらず泣く事はない

何でもないって顔で笑って立っていられる

昨日の夜の事を誰にも打ち明けずに過ごせる




もう戻れない


振り返って見えるところにいる



二人はもうぼやけてる



悲しくて泣いてんじゃない。


本当はあなたの心も

きっとちゃんと、もっとキレイに

人を愛したいと思ってて


あなたに何度も語りかけてるのに


あなたにはその声が届かなくて

あなたにはその声が聞こえてなくて


そう思うと、あなたの心が

何だかかわいそうに思うのです。


私はあなたのために泣く事が出来るのに、

あなたはあなたのために

泣く事さえ出来ずにいるんだね。



一番、近くにいるのに

聞こえないままなんですね


私には聞こえるのに

あなたには聞こえないのですね



傷つけられて悲しくて泣いたんじゃない


あなたの心は

きっとそうは思ってない気がして


あなたに何度もサインを出してるのに

あなただけが気付かない

あなただけが気付けない



泣く事を忘れ


あなたの心は渇ききる


私はあなたのために泣く事が出来ても


あなたはあなたのために泣く事さえ出来ないままで



ずっと走り続けてきた人でも

行き先が突然見えなくなる事もあります


自分の居場所なんて実は無くて

ここにこのまま居ていいのか

急に分からなくなる事もあります


石ころの様に、

自分に価値なんてない気がする事


誰かにいつも笑われてる気がする事


でもそれは、自然な事だよ



自分を好きになり始めると

みんな最初は不安になるの




催眠術がとけたみたいに

急に我に返った時に


いろんなものに意味や価値なるを求めて

心が擦り切れそうになる




でもそれは自分にとって必要な事


自分の事を後回しにしてきた分



自分が自分に拗ねている



ほかの人たちの話聞くたび

自分の意思を保っとくのって

大変なんやなって思う。



うちもよく、今の生活に 

疑問感じたりするもん


こんな毎日毎日同じ事繰り返して

必死になって

なんの意味があるんかな?ってさー


他にもっと楽しい世界が

新しい世界が広がっとるんじゃないかと思うけど


やっぱり

逃げ出す事も投げ出す事も出来ない


したくない


やり遂げたい