ニキビダニ症の原因

ニキビダニは、毛穴の中に生息している微細なダニの仲間ですが、過剰繁殖を起こす事によって皮膚の発赤や痒みなどの異常を引き起こす事があります。

ニキビダニは、余分な皮脂や角質を食べてくれる益虫とも言われていますが、過剰に繁殖して大量の死骸や糞が発生すると、毛穴を塞いでしまう事があり、毛穴の腫れや炎症の原因になる事があります。

また、ニキビダニの死骸や糞に対してアレルギーを示す場合もあり、アレルギー性皮膚炎、アレルギー性気管支炎、アレルギー性鼻炎などを引き起こす事もあると言われています。

健康な犬や猫にも存在しており、通常であれば皮膚に異常が起こる事はありませんが、皮脂の分泌量が増加したり、免疫力が低下した際には、ニキビダニが過剰繁殖を起こしやすくなるため、皮膚に異常が生じる場合があります。

また、アレルギー性皮膚炎の治療薬に用いられるステロイド剤を塗布する事によって、皮膚の抵抗力が低下して、ニキビダニが繁殖しやすくなる事もあります。

抵抗力の弱い子犬や老犬に症状が現われやすく、皮膚の乾燥やアトピー体質などから、皮膚のバリア機能が弱い場合にも、症状が現われやすい傾向にあります。