診察や病院拒否の為の認知症介護 | 認知症介護は思いやり

認知症介護は思いやり

認知症は社会問題です。介護の担い手のお嫁さんが働かねばならないなどのご自宅の事情から、在宅ケアもままならからです。しかも認知症の症状は複雑です。レビー小体型認知症の母の10年以上に及ぶ介護経験から介護保険利用の仕方、介護、症状をやわらげるやり方を教えます。

病院・診察拒否 認知症介護

Q(認知症介護のよくある質問)

認知症介護の悩みで多くの方が質問されること。その一つにご両親が、認知症ではないかと心配して病院に連れて行きたいのだが、本人が行きたがらないという悩みがあります。

A(認知症介護の質問に対する私の回答)

そもそも自ら進んで病院に行かれる人は、少ないでしょう。体調面がおかしいと感じていてもです。

病院に行って、自分の体の異変を指摘されることほど、嫌なことはありません。人間認めたくないことは、先送りにしたいものです。

ご家族としては、認知症でないなら安心をして今後の生活をする。認知症として診断されたのなら、介護保険を利用するなどして今後の生活設計の見直しをしたい。

そのためには、まずは病院に行って診察を受けてもらわなければならないのです。

こうした質問に昔は、だましてでもいいから、病院に連れて行くという対応がされていたことがありました。だますなどという考えは、思いやりの精神からはずれます。

そうした反省から、健康診断ということで、病院につれていくという対応がされました。私も、この認知症介護の対応は、いいことだと思います。

高齢者になれば、当のご本人も少しは体調に不安を覚えているものなのですから。

たとえ認知症が疑われる人であっても、だますという行為はだめです。将来のしこりを残す原因にもなります。

認知症介護のスタートは、病院に行くことから始まります。たとえ認知症と診断されることになっても、だまされたという気持ちが、ストレスになります。ストレスは、人間関係をこわします。

思いやりの精神で、ご家族にある程度納得してもらって、病院に行く。何事も最初が大事です。