まっくらな夜にみる夢は
ふしぎな時空間にあって
ことばでは言い表せない
色と手ざわりをもつもの


初めて見るもののような
とおい昔のことのような
わたしという意識をもつ
たましいに思いを至らせ


からだは小さく分かれて
自然のなかに溶けるなら
たましいもまた分かれて
新たに結びつくとしたら


わたしと呼ばれる生命の
過ぎさるもののうちには
遙かなるものが息づいて
じゆうな夢に生きている