昔のわたしがいつも
過去の記憶をみせる
あたまが騒がしくて
むねの焼けるような
今のわたしはそれが
なにを感じているか
言葉につかみとれず
理解できないと思う
*
理解できなくていい
ただ共にあればいい
あなたの内なる声に
みみを傾けつづけて
なにが起ころうとも
その存在に寄りそう
時間のなかを旅する
あなたという生命に
ーーー
“自分自身の体験と
ともにいることを学んでください。
…「ともにいる」ことは
分析的行為ではありません。
むしろ、自分の体験を
分析検証することはできないと知りなさい。
…
あなたは毎瞬、
人生の船を本来のコースにもどすのに
役立つようなささやきを受けとっています。
でもそれと「ともにいる」
「耳を傾ける」時間がとれなければ、
それらのささやきは聞こえません。
…
内なる言葉に耳を澄ませることを
学べば学ぶほど、起きた経験と
「ともにいる」ことになります。
…
耳を傾けるのを選ぶとは、
自分の人生との共存関係に自分をまかせ、
あけわたすことです。”
ポール・フェリーニ『無条件の愛』より