昔のわたしがいつも

過去の記憶をみせる


あたまが騒がしくて

むねの焼けるような


今のわたしはそれが

なにを感じているか


言葉につかみとれず

理解できないと思う



理解できなくていい

ただ共にあればいい


あなたの内なる声に

みみを傾けつづけて


なにが起ころうとも

その存在に寄りそう


時間のなかを旅する

あなたという生命に




ーーー


“自分自身の体験と

ともにいることを学んでください。

…「ともにいる」ことは

分析的行為ではありません。

むしろ、自分の体験を

分析検証することはできないと知りなさい。

あなたは毎瞬、

人生の船を本来のコースにもどすのに

役立つようなささやきを受けとっています。

でもそれと「ともにいる」

「耳を傾ける」時間がとれなければ、

それらのささやきは聞こえません。

内なる言葉に耳を澄ませることを

学べば学ぶほど、起きた経験と

「ともにいる」ことになります。

耳を傾けるのを選ぶとは、

自分の人生との共存関係に自分をまかせ、

あけわたすことです。”



ポール・フェリーニ『無条件の愛』より