病をこえた命が生きて病があるからこうだというわたしの思いを離れたときそう在るわたしそのものが命のあらわれとして在った足かせをはずせないというわたしの思いこみを捨ててわたしそのものを見たとき病をこえた命が生きていたなにもさえぎる柵はないとわたしが気づいてはじめて命はどこまでもつづく地をみずからの足で踏みしめる病にみちびかれたわたしの命がようやく歩きだしたらいつか自由に駆けまわって今このときを生きはじめる