窓から光が入り
真っ白な診察室
わたしは自分を
天井から眺めて


稀少難病の宣告
将来の延命治療
一人で聞くには
重すぎたろうか


長期入院と離職
手術と身体障害
たくさんの人に
助けられたから


白い壁に囲まれ
留まるわたしを
きっと大丈夫と
迎えにいきたい



ーーー

あの診察室には
窓があったのか
いまとなっては
不確かだけれど

ふかいところに
光が差すような
病による癒しの
はじまりでした