病がわたしを連れていった
闇のなかはまるで沼のように
光もなくあらがえず沈んでいく
何もみえない闇をただよい
夢がみせたまるで幻のような
微かにまたたく光なのだろうか
光とみえるものに目をむけ
闇におおわれた手をのばして
今はじめて望みをいだきながら
闇のおくは底ではなかった
光をみつめて進んだところは
生きているまぶしい外へぬけて
ーーー
うちなる聖霊をはぐくもう
闇がなくては芽吹くこともなく
光がなくては花ひらくこともないと
知っているいつでも誠実な庭師のように
(わたしの自由訳)
“Let us be the ever faithful gardeners
of the Spirit, who know that
without darkness nothing comes to birth
and without light nothing flowers.”
Mary Sarton