写真は、ロバート・メイプルソープの写真集から。
男性のほうが美意識が高い
と思ったこと、ありませんか?
正確には、男性のほうが
美を捉える感性が優れている
という意味です。
彼、夫からの感想、指摘によって着てみた服が、
ほかの人からもなんだか好評~~
という経験は、これに当てはまると
いえるのかもしれません。
と、その前に思うのは。
個人的には、美意識の高いゲイの方が
人間のなかでいちばん優れた美の感性を
もっているのではないかと感じています。
この手の話はあまりしないのですが、
会話できる方が現れました^^
先日、カラー&ファッションコンサルを
受けてくださった、やぶいぬ様
ご本人にもお伝えしてしまったのですが、
椎名林檎さんのような、やぶいぬさん。
なんというか、存在が
(あくまでも私感なので、もしかしてご本人はお嫌だったかもしれない、、、
でしたら、ごめんなさい)
精神性について熱く語りつつも、キュート。
そんな、やぶいぬさんの世界は、
ああ、どれだけ不確定の常識ってものに自分は縛られているんだろう、、、
という気になるかもしれないです。↓
10代前半のころ、私はパリコレの世界に出会い、
伝統と革新が共存して最高のクオリティを
発信する世界に衝撃を受けました。
ハイファッション、ラグジュアリーブランドの背景に
流れる価値観から、多くの学びを見出し
影響を受けました。。。
世界に名を轟かせるメゾンのデザイナーの多くは
男性で、ゲイ。
ということを、10歳そこらで知ったため
私には、ゲイの方への偏見が無く。
むしろ、女性より繊細でピュアな感性を
もっているように感じて、どちらかというと
昔からリスペクトの念を抱いてきました。
大人になって、数少ないゲイの知人ができ、
なぜか彼らとは、長年の女友達とも
通じないようなことが、すぐに通じ合ったり。
彼らだけを見て皆がそうとは判断できないですが、
健気で、繊細、こまやか、やさしい。
それでいて、ユーモアのセンスは最高。
女性より女性らしい。というか、
女ががんばっても絶対に手にできないだろうな・・
と感じさせる、“人間美”みたいなものを感じていました。
彼らの美しさ、この魅力は
どこから来るんだろう?
これは、あくまでも私がずっと抱いている
勝手な考えなのですが、この魅力の背景に、
性の違和感
マイノリティゆえの偏見
社会で生きていくうえでの困難
など、
おそらく何度も複雑な経験、感情を味わい、
女に生まれたことになんの疑問ももたない女が
人生で味わう複雑なことからは
もしかしたらちょっと想像しにくいのかもしれない、、、
男とか女を超えたところにいるのが、彼らなのかも。
それが、彼らに漂う“超越した美”
みたいな、精神美。
彼らの美しさ、感性には
そういう生きてきた背景が
にじみ出ているんじゃないかな、ということです。
・・など、やぶいぬさんと
いろいろお話ししていました^^;
彼らが特殊というわけでもなくて
女でも、外見ばかりこだわるより、
精神美を感じさせる人のほうが魅力的。
と、私は考えているのですが。
こういう話をあまりしない理由は
いくつかあるのですが、(あえて話す機会、ないし)
でも、彼らの存在、優れているところ、
すばらしいところに目を向け、社会のなかで
盛り上げていけばいいのにって思います。
個人的には、彼らから学ぶこと、
沢山あると感じます。
辛いこと苦しいことが多いほど人は美しい
といえるのかもしれないですが、
それらはすべて、生きることを意味していて
要するに、これと向き合うことが
人の美しさの根源じゃないかな、と。
それにしても、さすが、やぶいぬさん。
私の考えをお話しすると、
べつの見方で切り返されたり、巧みーー
なになに、両性具有?オスカー・ワイルド?
と思いきや、ビューティーコロシアム。
とても頭の回転が速い方なんです(!)
気軽に議論、楽しいですよ^^
なにが正解というのはないけれど。
自分の考えが正しいとは思わないし、
でも、感じていることを外に出したり、
自分と異なる言葉や考えを知ったりするなかで
深められたり、養われるものがあるように思います。
ひとつの物事にも、なるほどー
と、べつの見方を教えてもらったり。
それに賛同するかはべつとして。
“奥ゆかし”のなかにも
そんな価値観があれば、
個人的には面白いかなと。
美女にも議論、マストじゃない?
と思ったり
「どうしてこういうこと、書かないんですか?」
と、やぶいぬさんから聞かれたことで
記事にしてみてもいいのかなと
背中を押してもらったよう。
ただ、私本人がゲイでない立場で
勝手に考えを述べるのは、
彼らに対してとても失礼じゃないかと
これまで考えてきたし、今もそう思います。
所詮、他人事の視点での内容と
お感じになって、気分を慨してしまわれた方が
もしおられたら、ごめんなさい。
そして
やぶいぬさん、ありがとうございました