新静岡セノバにあるCINECITY ZARTで
映画「はやぶさ/HAYABUSA」を鑑賞してきました。
開店早々で人出も多く、また初めての週末とあってレイトショーとはいえ混んでいるのではないかと思い、上映1時間前には出掛けました。
館内は全席指定。
タッチパネルの券売機で入場券を購入します。
が、座席表を見るとほとんどガラガラ。拍子抜けしました。
レイトショーは割引料金で1,200円。
このくらいならいいんじゃないでしょうか。
はやぶさが上映されたのは、中くらいのホールでしたが、観客はまばら。
しかし、どこもかしこもピカピカでまだ新築の臭いがしました。
映画の題材となったのは、惑星探査機の「はやぶさ」。
小惑星イトカワの微粒子を持ち帰ったあの「はやぶさ」です。
人類の快挙とも言えるものでしたから、その道のりはテレビで何度も見ましたが、こうして映画になって見てみるのもまた格別です。
結果も分からないものに予算が付かない中で、失敗を繰り返しながらも情熱で宇宙に挑む研究者たちのひたむきな努力、はやぶさの帰還を待たずして戦線を離脱していった人々。そして、果てしもなく広い宇宙で消息を絶ってしまった「はやぶさ」を必死に探し続けた技術者たち。
また、はやぶさ自身もトラブルを考慮して綿密に設定されており、決して地球への帰還は奇跡ではなかったのだと思いました。
特にイトカワに着陸後は満身創痍の状態で、スタッフがギリギリの判断を強いられる場面が多々ありました。
ご存じの通り「はやぶさ」は大気圏突入後、砕け散り、燃え尽きてしまいましたが、カプセルが無事着陸し、イトカワの物質が中から発見されました。
もちろん結末は分かっているのですが、7年間の宇宙の長旅の後に燃え尽きてなくなってしまうのは、それだけで心の琴線に触れるものがあります。
映画の場面となるとやはりグッとくるものです。
皆さんに見てもらいたい、特に小学生、中学生には是非見てもらいたいようなストレートで良い作品でした。
「はやぶさ」と言えば、東北新幹線の「はやぶさ」号も走り始めてから1週間で東日本大震災に遭い、その後復活して東北復興のシンボルのひとつにもなりました。
私も2月には「はやぶさ」のは当分乗ることもないだろう、等とメールでも書いていたほどなのですが、復興支援に宮城に出向く際、「はやぶさ」に乗って仙台に降り立ちました。
この映画は先月末頃、フォックス映画のメルマガで上映されることを知ったのですが、セノバ開業とこの映画の封切りも偶然重なって、新しい映画館で初めて見ることになったのは何かの偶然でしょうか。
逆境の中でも諦めない情熱とひたむきな思い。糸川教授が言ったように予期した結果が出ないのは「失敗」ではなく「成果」と捉えること。「はやぶさ」から学んだメッセージです。