東日本大震災で東北から関東の太平洋沿岸では津波による甚大な被害が出ました。
地震発生後からボランティアが各地を訪れ活動しています。
小生も何かしたいという思いはありますし、ここ静岡ではいずれ東海地震の発生によって津波の被害を受けることは確実でしょうから、復興が必要になった時どうしたらいいのかを知るためにも現地に赴くことにしました。
当初はゴールデンウイーク前半に行く計画でいました。しかし、ゴールデンウイークはボランティアが大挙して、訪れ現地が混乱することが予測される一方ゴールデンウイーク後には人でがなくなると現地では懸念しているという情報があったため、連休後に出掛ける計画に変更しました。
そして問題は行き先です。
岩手県の陸前高田や大槌など被害が甚大な地域でお手伝いしたいとは思いましたが、これらの地域は移動に時間がかかり、土日のみでの活動が困難です。
金曜日の夕方に列車で静岡から到達できるのは仙台までですが、岩手県の沿岸に行くためには金曜のうちに盛岡まで到達しなくてはなりません。
ですので今回は断念しました。
そこで、宮城県内で検討しました。地元のボランティアしか募集していない自治体は当然無理ですし、被害が大きく報道されている地域や、有名人が駆けつけている地域はそこそこボランティアを集められると考えました。事実mixiのコミュを見てもこういう地域の情報はたくさんありますからそれ以外のところから選ぶことにしました。
最終的に候補となったのが、岩沼、多賀城、東松島の各市でした。
このうち、一番アクセスがしにくい東松島市に行くことに決めました。
岩沼、多賀城は鉄道アクセスが可能ですが、東松島は鉄道が不通で東塩釜から代行バスに乗らなければならず、仙台からの直行バスも少ないなど、ボランティアが入りにくいと思ったからです。
行き先が決まったからと言ってすぐ行けるわけではありません。マスク、手袋等を用意、長靴も用意したいところですが、長靴で新幹線に乗るのはあまりにも勇気がいりすぎますので安全面と見かけにも配慮して手持ちの安全靴で行くことにしました。
そしてもうひとつ忘れてはならないのがボランティア保険。静岡市の社会福祉協議会に行き天災タイプのボランティア保険に加入しました。
一番高いのに入っても来年3月いっぱいまで有効で720円です。
準備を整えて金曜夕方に静岡を出発。
東京駅で東北新幹線に乗り換えます。
今回は3月にデビューした「はやぶさ」を選択。
はやぶさはデビュー後1週間も経たないうちに震災で運休となり、運転が再開されたのはゴールデンウイーク直前。実質的にデビューしてまだ3週間程度ということになります。
グランクラス、300キロ走行の話題性もあって老若男女、オタクを訪わずカメラや携帯を片手に撮影しています。
東北新幹線と上越新幹線の車両には「がんばろう日本 がんばろう東北」のステッカーが貼付されています。
ただし、現在は地震の関係で徐行運転しているため特別料金は取らず、はやて・やまびこと同料金で乗車できる措置が執られています。
車内は木目が多用されており、N700のようなプラスチッキーな質感とは少し異なります。
枕が上下するのでクビの据わりが良く、リクライニングすると座面が前面にスライドするなどgood。
ただし、隣の人が動くとシートががガタガタ動き、シート自体に安定感がないのは困りものです。
東京駅を出ると大宮に停車し、次は終点仙台。順調ですが那須塩原から先は徐行しています。
小生は東北新幹線では郡山以北に行ったことがなく、今回は郡山以北は初乗車です。
東京を出て2時間強で仙台に到着。
地震の時に仙台駅新幹線ホームの天井が落ちたと言うことですが、天井は剥がれたまま。
少しずつ平常に近づいてはいるものの、本格回復まではまだもうちょっとという感じでしょうか。