プリわんのお馬な日常 -19ページ目

プリわんのお馬な日常

「競馬は記憶のゲームである」をベースに、独自の視点からあらゆる競馬のお話を掲載しています

フローラステークス



◎ゴールデンナンバー
○ミッドサマーフェア
▲アンアヴェンジド
△チャーチクワイア
△ヘレナモルフォ
☆コスモアンドロメダ




○ミッドサマーフェアの能力上位は明白。デビュー当初は持ち前のスピードが抑えられず最後に止まる競馬が続いてしまったが、折り合いがつくようになってからはしっかり脚をため、堅実に末脚を発揮できるようになった。前走の君子蘭賞では一頭だけ別次元の脚を見せ快勝。スローのクイーンカップで 大外から伸びて6着に入った内容からもここでは能力が一枚上である。


ただ、そのミッドサマーフェアを相手に互角以上の勝負ができるのが◎ゴールデンナンバーだ。


大跳びなフォームが持ち味なので、結果的に小回りの中山で重馬場だった前走は度外視できる一戦。デビュー戦で見せた切れ味は相当なもので、素質は重賞でも引けを取らない。気性がかなり荒く扱いが難しいが、癖馬を乗りこなすプロである大庭騎手が気持ちを走るほうに向けてくれるだろう。うまく折り合えばミッドサマーフェア以上に弾ける。


相手筆頭は当然ミッドサマーフェア。他ではアンアヴェンジド。キャリア1戦だが、乱ペースになったデビュー戦を正攻法の競馬で勝利。大人びたレースぶりからここでも通用する能力を秘めている。チャーチクワイアの前走フラワーカップは不得意な馬場で参考外の一戦。パンパンの良馬場なら切れ味が生きる。先行力が持ち味のヘレナモルフォは開幕週の馬場を味方にできれば頑張れるはず。


穴ではコスモアンドロメダに期待。前々走のホープフルSの内容からも距離延長はプラス。落ち着いて自分のペースで運べればチャンスはある。







マイラーズカップ



◎フィフスペトル
○エイシンアポロン
▲ダノンシャーク
△シルポート
△トーセンレーヴ
☆ダノンヨーヨー



マイルチャンピオンシップの2着は馬場と枠順が味方したように感じる◎フィフスペトルだが、能力はGⅠ級と言って過言でない。2歳時からコンスタントに走り続けているので印象は薄いがGⅠでの着外は泥んこ馬場のダービーのみ。ためれば切れ、先行すればしぶとい自在な走りができるので京都の外回りコースはピッタリ。休み明けを一度叩かれ状態は上向き。低評価を覆す走りを見せる。


マイルチャンピオンシップ以来となるエイシンアポロンは安定した先行力とパワーが持ち味。中間一頓挫あったが調教を見る限り格好はつけられる状態。ダノンシャークは東京では切れ味で負けるが、相性のいい京都コースなら巻き返せる。逃げにこだわりたいシルポートはどこまで楽に逃がしてもらえるかで頭まである。トーセンレーヴは相手強化がどう出るか。


穴っぽいところではダノンヨーヨー。元々の力は上位だし、GⅠで1番人気になった馬。きっかけ一つで復活があっても。




いよいよ今週から春の東京開催のスタートですね。先週までの中山は酷い馬場でしたが、東西ともに開幕週の馬場はかなり良好な状態でしょう。この時期の芝は新緑の緑が映えるので個人的にすごく好きですね。



注目馬は東京に固まりましたね。福島牝馬ステークスは例年よりレベルが高い印象を持ちました。







土曜日の注目馬





東京9R  4歳以上1000万下牝  芝1600m



⑫デュリュクス



未勝利勝ち後に1年の休養を余儀なくされたが、休んでいる間に大きく成長。復帰後の4戦は堅実な走りを見せ、前走で500万を卒業した。元々ためれば確実に脚を使える馬で昇級も壁にはならない。手の合う鞍上を配して前走同様の52キロで走れるし、先行したい馬が揃っているので展開も向きそう。間隔が開いたので当日落ち着きがあれば、ここでも一発が期待できる。




東京10R  鎌倉ステークス



⑭ガンマーバースト



前走はハイペースを追いかけていって力尽きてしまった。早めに抜け出すと気を抜く癖があり乗り難しいが、スムーズに先行できれば仕掛けどころ一つでしぶとい馬。東京の1400mも3戦1勝2着2回と好相性で、巻き返しを期待できる。




東京11R  メトロポリタンステークス



⑤ノーステア



大柄な馬で、とにかくエンジンのかかりが遅いのが特徴。ここ2戦は仕掛け遅れで脚を余しており、強気な騎乗で良さが出る。格上挑戦だが能力は引けを取らないし、条件もピッタリ。ハンデも54キロと能力を考えれば恵まれたし、ここでも好勝負できる。


東京12R  4歳以上1000万下  ダ1600m



⑤ナイトフッド



500万勝ち以後勝ち星から遠ざかっているが、現級上位の実力を秘めている馬。力のいるダートのほうが合うのでここ2戦は脚抜きのいい馬場だったことも影響した。一度叩かれた上積みはあるし、しっかり脚をためられれば直線は確実に伸びてくるはず。









福島牝馬ステークス



◎オールザットジャズ

○コスモネモシン

▲トゥニーポート

△アカンサス

△アニメイトバイオ

☆スピードリッパー





末脚堅実な◎オールザットジャズは、普通の差し馬と違いコーナー4回の器用さが求められるコースで切れ味を活かすタイプで、福島コースはピッタリ。前走の中山牝馬Sも最後方から最速上がりを駆使して2着とオープンでも能力上位であることを証明。昨秋エリザベス女王杯に格上挑戦して強い相手と戦ったことで、素質が開花し、充実著しい。



昨夏から堅実さが増し安定した走りができるようになったコスモネモシンが相手筆頭。うまく逃げればしぶといトゥニーポートも小回りならもうひと踏ん張りできる。アカンサスは武豊騎手の意欲の遠征を買いたい。地力上位のアニメイトバイオは前走が案外だったが、一度使われてもう少しやれるはず。



大穴スピードリッパーはオークス5着が示すように、忙しくない距離で自分のペースで運べば重賞でもやれる力がある。スムーズな競馬ができればいつ復活してもおかしくない。





クラシック第一関門皐月賞。今年は混戦と言われながらも、出走各馬がそれぞれのカラーを持ったバラエティに富んだメンバー構成だったため、俗に言う混戦の中でも比較的レベルは高いように感じる。そんな好メンバー相手に一冠目を手中に収めたのはゴールドシップだった。



毎週土曜日に決まって雨が降った春の中山開催。当然のように芝はボコボコで、特に内の荒れっぷりは酷かった。芝のレースはとにかく外差し外差しのわかりやすいレース展開だっただけに、各馬の鞍上も外に意識が向いていたことはある意味当然だった。





公約通りメイショウカドマツとゼロスが逃げる展開。2頭並走で引っ張っていくものかと思われたが、2コーナーで我慢が利かなくなったゼロスが飛ばして逃げる形で1000m通過59秒1。馬場を考えれば当然のハイペースで、案の定先行勢は崩れた。人気を背負ったグランデッツァ、ワールドエースがともに後方2、3番手を追走し、展開的にも順当に決まるかと思われたが、さらにその後ろ最後方でじっとしていたのがゴールドシップだった。



前走の共同通信杯ではそれまでとは違う先行策で息の長い末脚を使えることを証明していた。ゆえに、追いこみを決めることが難しい中山コースにおいてここまで肝の据わった作戦を実行したことに驚いた。しかし、本当に驚くべきところはもっと先にあった。荒れた内を避けるように有力馬が外へ外へとコース取りする中で、ゴールドシップは一頭馬群の内に突っ込んだ。末脚を削がれるか否かのまさにギリギリの馬場を通って仕掛けられると、直線に入った時には3番手に上がっていた。とても2ハロン前に最後方にいたとは思えない絶妙なコース取りで、直線に向いた時点で勝負あった。



おそらく見ていたほとんどのファンはこのコース取りの巧さに感服したことだろう。ただ、私はそれ以上に、内田騎手がまだ1戦しか手綱をとっていなかったゴールドシップの特徴を完璧に抑えていたことにより感心した。スパッと切れないかわりに長くいい脚が使えるのがこの馬の長所だが、小回りの中山コースでは短所になりかねない。しかし、内田騎手は3コーナーに入るか入らないかのところでエンジンをかけ、コーナーで目一杯にアクセルを踏んでトップスピードに持っていくことに成功した。



映像を見ればわかるが、ロスを覚悟で外目を回りながら徐々に仕掛けていった他馬と、ロスの少ない内目をマックススピードで進出したゴールドシップとでは、コーナーでの有利度が明らかに違う。多少荒れていたとしても、本来なら短所になる部分を転じて生かすことで、内を通ることで得るアドバンテージを最高に大きなものにした。この鞍上の判断は、近年稀に見る最高の騎乗と言える。とにかく絶賛してもしきれない素晴らしいレースを見せた。




元来広いコースでこその馬なので、当然広いコースに変わるダービーは合う。距離も伸びてこその馬で、普通ならダービーも決まりと言って過言でない。オルフェーヴルと同じステイゴールド×メジロマックイーンのラインは、大舞台での底力に加え、少々のことではへこたれない精神的な強さがある。総合力を問われる展開でこそ良さが生きる血統で、これからも大物を輩出するであろう。




馬群の大外を回らされた2着のワールドエース。スタート直後にマイネルロブストに触れて躓くアクシデントがあったが、すぐに自分のリズムを取り戻したので大きな影響はなかった。勝ったゴールドシップと同じくこの馬も長く脚を使えるが、小回り適性に大きな差がある。重心が低く大きなフットワークが持ち味の馬なので、器用に回ることができず、結果的に勝ち馬とはコーナーワークの差がかなり大きくなってしまった。それでいて最後しっかり脚を伸ばして2着を確保するのだから、あらためて能力の高さを示したといえる。広いコース、長い直線と条件が好転するダービーは当然勝ち負けが期待できる。



ところで、なぜワールドエースを内に入れなかったのかという声が聞かれたが、前述の通り大跳びの馬なのでゴールドシップとは器用さに差がある。もし内に突っ込んでいれば走りのバランスを崩して伸びを欠いただろうし、外に膨れて他馬に迷惑をかけていたかもわからない。位置取りが位置取りだけに大外を回らされてしまったのは仕方ないし、むしろ外を回したからこそ最後まで脚を伸ばせた。少なくとも今回の福永騎手はベストの騎乗だった。





3着のディープブリランテはこの速い流れでもまだかかっていた。スタート後の歓声でかなり馬がヒートアップしていたし、この燃えやすい気性をどうにかしない限り、今後も距離延長の不安がつきまとうのがなんとも難しい。首をうまく使い、跳びが大きい割に掻きこむ力もあるので、競走馬としてこんな万能な走りができるのは大きな武器なのだが、内面を強化できないと信頼しづらい現状。今後の成長は陣営の腕の見せ所である。



弥生賞を勝ったコスモオオゾラも力を見せたが、鞍上のコメントにもあった通りもっと水分が残ってほしかった。それでも力は発揮できているし、この条件で安定して走れることも証明した。持久力を問われる展開になれば出番は十分だ。個人的な印象だが柴田大知騎手はあらゆるサイクルがすごくうまくいっていて、GⅠの舞台でも全く臆するところがなかった。まだまだ活躍してくれそうで頼もしい存在である。



最終的に1番人気になったグランデッツァは、パドックでもひと際目を引く好馬体だったが、大外枠で終始外を回らされたこともあってか前走のような伸びを欠いた。ただ、総合力を求められた今回の皐月賞において、完敗に等しいこの走りでは、父アグネスタキオンの名を口にすることは許されない。GⅠでも活躍できる素質があることは間違いないが、もう少し力そのものをつけなければ、逆転は難しい。



グランデッツァと微差の6着だったサトノギャラントも、1、2着馬とは差があったが、上位勢と遜色ない力を持っていることは証明した。荒れた馬場もこなせるがパンパンの良馬場でこそ切れ味は活きるだろうし、ペースが上がった時にもたつく場面もあった。血統的に断言はできないが、距離が延びても大丈夫ではないだろうか。



一発を期待したシルバーウエイブはこの大舞台においてもまだ気持ちが入っていなかった。15着という着順の割に決してバテたわけではなく、追いかけ続ければそのうちドカンとかましてくれそうな雰囲気がある。現状では精一杯だったかもしれないが、心身ともに成長してくれば楽しめそうな馬。




シンガリ負けを喫したアダムスピークは、はっきり言って当然の結果。弥生賞の回顧で危惧したとおり、完全に闘争心が消えていた。道中はディープブリランテに並ばれるとパニックになってかかる素振りを見せていたし、4角で内外から他馬が来るとレースを投げてしまった。潜在能力は世代トップクラスのものを持っているだけに、残念なことになってしまった。



馬体そのものは一度使われてよくなっていたが、一週前追い切りでジェンティルドンナにちぎられた調教にも疑問を持った。レースを使いながらの方がいいのか、休ませた方がいいのかは馬自身に聞かないとわからないが、復活にかなりの時間がかかるのは火を見るよりも明らか。間違ってもダービーを使ってはいけない。