激しくノックする音で、目が覚めました。

「病室へ行って下さい!、早く急いで!」

時間は朝4時。

早く、走って下さい!

猛ダッシュで、病院内の廊下を子供と走りました。

病室に入ると、
いつもと変わりなく、眠っている。

側にいて、最期にたくさん声をかけてあげて下さい。
声は聞こえていますからね。

涙が溢れ、言葉が出ない。
ただ、泣いて泣いて。

朝日が昇る頃、旅立ちました。

苦しむ事なく、眠ったまま逝きました。