ふぁぁあ。
今日のいい一日の始まりになりそうな予感です。
おとうさん、おかあさん。
アストルティアは今日も平和です。
朝起きて。顔洗って。
家を1歩出ると、隣に住んでるのは同じプクリポのフルさん。
そして、家の周りをうろうろと周回しつつ見守ってくれているモンスターのちゃるまどー。
朝の時を教えてくれる素敵な鐘の音が鳴ったら、さぁ大変。
3種3様目の色変えて、毎朝ダッシュ★
目的地はどこかって?
決まってるじゃない。
あたしたちの目的地はいつだって、そこにある。
鬼校長の経営しているアストルティア学園スカフェザ高校、inグレン住宅街。
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「おはよ、ケイたん。今日もギリギリの滑り込みね」
ドアをあけた瞬間にそんな声が飛んでくるのも毎朝の事。
顔を見る前から誰がきたかわかるっていうんだから彼女の才能はちょっとすごいと思う。
エルフの特性なのかもしれない。生かすところもないかもしれないけれど。
「あれ、フルたん、今日はちょっと早いんだね。めずらしい」
そして二の次の言葉がコレ。
あたしにはギリギリっていう言葉なのに、フルにはちょっと早いっていう言葉・・。
どんだけいつもフルが遅刻しているのかがよく分かる言葉だ。
「ケイたんおはー!今日はさっ!どうするっ!?放課後なにしよっか!!!!」
「相変わらずテンション高いね!負けないよっ!豆腐早食い勝負でもしようか!」
そんなテンション高い彼と彼女もエルフ族。
朝からテンション高いってすごいなぁ。って常々痛感させられる。
「おは。今日のコーデちょっといまいち気に入ってないんだよね。」
朝の挨拶もそこそこに、声をかけてくるのは同じプクリポ仲間の彼女。
いつだって洋服いっぱいで、いつだってファッションに気を配っている。
彼女のオサレへのこだわりは人一倍。冒険にいくときだってオサレしてないと出かけない。
「まーた、遅刻ぎりぎりじゃんwけいちゃん、少しは早起きしなよww」
そういって声をかけてきたのはオーガの彼女。
あたしの視点からだと、ウエストのくびれあたりしか見えないからあんまり顔を見ることはない。
っていうか、デカすぎるから顔を見ようと思うと首や足が疲れちゃうんだよね。ムリムリ
「今日もなんとか間に合ったからいいんじゃないかぬ?頑張っていると思うんだぬ」
慰めてくれたのは「ぬ」がいつも語尾についちゃうオーガの彼。
オーグリードの中でもちょっと田舎出身だからなのかな?あっちの方言なのかもしれない。
いつも聞いてみてるけど「そんな「ぬ」とかいってないぬ。なにいってんだぬ?」と自覚がないからもうそっとしておいてあげてる。
「おまたせぇw今日はみんなそろってるようだねぇー。あれ校長は?まだ寝てんの?」
「そうなんだよ~ケイたん。もうあたしは起こすのいやなんだけど・・・」
困ったように眉間に皺をよせてかぶりをふるエルフの彼女。
いつも校長を起こすのは彼女の役目で。そしていつも被害をおうのも彼女の役目。
主にセットしたヘアスタイルをぐちゃぐちゃにされたり、洋服にちょっとシミをつけられたり。
まぁ、そんなことされても「まぁいいか」と流せるのも彼女の強さなのかもしれないけれど。
というか始業時間になっても校長が寝てるってどういう事?
っていうつっこみはもう入学式の時にすませたもんだ。
そして毎朝の風景。
「すまん、今日も寝坊した。」
「さて、今日の授業をはじめようか」
「今日の授業は、敵に察知されずに敵の情勢をしる方法の復習からだ。ばにぃ、出来るな?」
「はい、先生」
「視界、オールクリア。敵勢見当たりません」
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こんな風にあたしたちの毎日は過ぎていく。
大事な事は全部、この学校で学んだんだもの。
大事なぬいぐるみだって。ずっと一緒。
勉強してると眠くなるよね・・。
ここアストルティア学園で出会って、それから仲良くなり。
一緒に行動を共にしたケイとけーにゃ。
そこに割り込んできたのはとある男性。
そのせいであんな事になるなんて、このときのあたしたちは思いもしなかったんだ。
いつまでもこの友情は続くと、そう信じてた
それが儚い願い、だなんて知らなかったから。