日本での教会生活の中では

日本であったためか

大きい教会だったためか

それとも家庭を持つ前の青年という立場だったためか

教会を維持するために必要な経費を工面するという経験が

個人的にはありませんでした。



それは韓国に来て思えば

外国に存在する特に経済的に厳しい国であれば

当然のことだったのだな・・・と思うのですが。





韓国の田舎の教会は

食口の数自体が少ないので

各家庭でささげる献金が

直に教会の運営や教会長家庭の月々の生活費に影響をするわけです。



今の教会長は私たちの教会に来られて3年目。

その前にいらっしゃった教会も私たちの教会と同じくらいの規模の教会で

教会長は日雇いの土方などもされていたようです。



こちらに来られてからは教会長のお人柄のおかげで

基元節を前後して大先輩家庭が何家庭も移って来られたりしました。

以前に比べ韓国食口が増え、大先輩家庭が増えて

目に見えて安定してきたように感じます。



それでも冬は礼拝堂のヒーターの光熱費を節約しようと

教会長ご家庭はオンドルを一切使わず各部屋ごとの電気カーペットで

乗り切っておられるので

お湯も出ない冬の教会・・・。



我が家でぬくぬくとオンドルで温まっているときも

常に申し訳ない思いがします。






教会長が来られてからトイレが水洗トイレになったり

台所が多少手直しされ排水も直されました。

ここが地元だという日本や都会にいる食口の方々が

まとまって献金してくれ冷蔵庫も大きいのが買えました。



そして去年のキムジャンの時期にはとうとうキムチ冷蔵庫を教会用に買おうとの

強い声が上がり

婦人会のほうで各家庭の婦人たちがお金を合わせて購入しました。

こういう経費は私たちにとっても痛いものですが・・・。






そして最近は教会長がこちらに来られるときに持ってこられた

本当に古いボンゴ車(バン?)がとうとう寿命で廃車になり

先日の礼拝の後で皆が集まって話し合いが行われました。



話し合いの中心は何の位置にある方でもなく

一長老ニムでした。

この長老ニムは基元節の前まで郭グループのほうにも行かれていて

それでこちらに来られると教会長に協会幹部の批判をされているのを目にすることも多く

いつも険しい顔をされていました。



それでも基元節を一緒に迎えましたし

私たちは古い伝統のある長老ニムのご夫婦が

私たちの教会を選択してくださったことが嬉しかったです。





その長老ニムが


「 以前から古いボンゴ車を変えたいとずっと思っていた。

  

  教会長は前の教会長と違って私たちに献金してほしいとか

  何かを強く言うということがない・・・。


  だからかえって申し訳なくて

  できることをしたいと思ってしまうんだ・・・。


  皆でボンゴ車を買おう。」  とおっしゃいました。





私はいつも険しい顔をされているその長老ニムの言葉を聞いて

ああ、長老ニムも私と同じように感じていたんだな・・・と思いました。

何だかじ~ときました。



教会長は

無理しなくて良いですよと

いつもどんな時も笑顔で迎えてくださり



色んな重圧もあるでしょうに

そして困難なこともあるでしょうに

一切顔に出すことなく・・・。



だからこそちょっと無理しても

自分の限界を超えてみても

自発的に教会のためにしたいと思ってしまうのです。

私などは。





もちろん

キムチ冷蔵庫以上に大きいお金を皆で準備して車を買うということは

経済的に厳しい家庭もあるなかで大変なことです。







それでもなぜか私は嬉しかった・・・。




私たちの教会を

私たちの力で作り上げていくんだ!!と

そう思えたから。





心からそう思っている考えを旦那さんに伝えたから

旦那さんも大きい額を出すと快く言ってくれました。

(協会は手伝ってくれないのか?とは言ってましたが・・・苦笑)




無事にお金が集まりボンゴ車が買えますように~祈り












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