先日教区の牧会者会議をしていた慌しい私たちの小さい教会。

午後からはサモニムたちの会議の時間でした。




その時、玄関にふらふらと入って来た人影。

迎え出ると

数日前に日本にお嫁に行った娘さんが突然死され

急遽日本に行かれたクォンサニムの姿でした・・・。






涙も枯れ果てたように呆然と立ち尽くして

教会長を探すその姿。



サモニムが駆け寄り

しばらくの間、二人抱き合って涙を流していました。




教会長たちは午後から違う場所で交流があったため不在で

会議のお客様の接待などもあり

ざわついた雰囲気の中では・・・とのことで

別室に案内した私ともう一人の日本人のオンニ。



座った途端

そのオンニの目からは我慢していた涙が噴出しました。

私も抑えることができずぽろぽろ涙がこぼれました・・・。







44歳(韓国歳)というまだ若く逝くには早すぎる年齢。

突然の娘の死。

苦労を沢山して。

日本にお嫁に行って。



もしこれが私の母の立場だったら?

と外国にお嫁にやった母のその心情を思うと

人事ではなく胸が詰まります。






ただずーっと手を握って

その年老いた手をさすってあげるしかできないけれど



その口から吐き出す悲しみや苦しみの言葉に

心から同情して

その心に寄り添うことしかできないけれど



頭と心がばらばらの状態の時に

一人暮らしの家に一人で帰すことも心配で。








韓国と日本が家族になった私たちだけが実感しているその重み・・・。

残された家族が背負っていくその痛み。




クォンサニムに対して母を重ねて見るように

私はこれから接していきたい。




子供を先に逝かせてしまった韓国の母は

自分の胸に子供を埋めるという・・・。





その恨を少しでも解いてあげたい。

隣に寄り添うことで。
























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