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1994年リリース。
『音楽との付き合い方』は人其々。
部屋のステレオで聴くのも良いし、
車で聴くのも良い。
クラブで皆でシェアするのも良いし、
野外でチルアウトするのも良い。
イヤホンで街で聴くのも良いし、
夜のPAで大音量で鳴らすのも良い。
サクサクダウンロードするのも良いし、
棚から貴重な1枚を探すのも良い。
俺は旅にCDを持ち歩く事がある。
【※俺はCD世代だから】
再生機器は現地で見つければ良くて、気に入ったCDだけを数枚バックに突っ込んでおく。
頻度が高いのがこのアルバム。
ベックのワン・フット・イン・ザ・グレイヴ。
BECKは俺の世代では天才とされている。
そして、その評価には反論の余地はない。
このアルバムは1993年の10月と1994年の1月にKレコードのキャルビンの元で録られた。
だからとてもハンドメイド感に溢れているし、
少し憂いもあり、枯れていて。
1994年という時代を上手く切り取ったアルバムだと思う
1994年。
それは俺の青春の日々であり、馬鹿馬鹿しくも煩く、朗々と語る夜を幾つも過ごし、裏切り、泣き、幾つものドアを開け(たまには蹴破ったが)、科学的な錠剤で夜を越えて星に手を伸ばした。
今となればそんな日々を送る事は出来ないし、するつもりもない。
だから俺はこのアルバムを聴くんだ。
2004年。
バリ島のサヌールのイカしたレストランの軒先でダラダラとビールを飲んでいた。
そこにはボロいステレオが置いてあって、このCDをかけた。
40℃近く、歪んだ景色と時間にこのアルバムがカチッとハマった。