俺は常々、

『名盤は何枚持っていても良い』

と言っている。


でもそれは意図して買うわけではなく、年月を掛けて増えている、という始末で。




主には旅先。

無性に聴きたくなる→現地でCDを買う→そのまま家に持ち帰る。

という図式。


特に長旅ではその傾向が強い。

心が無意識にホームシックを起こしているのだろうか?

旅に夢中で帰りたい、なんて微塵も感じていないのに。



え?

増えても困らないよ。

親友にあげても良いし、車に積みっぱなしにしても良い。

ただ並べておいても良いし、気紛れに持ち歩いても良い。






閑話休題。




さて、イーグルスのホテルカルフォルニアである。



俺がこの曲を初めて聴いたのは13歳の春。

通っていた中学校で何故かこの曲が朝の清掃の時間に流れていた。

歌詞の意味など分からずとも、この曲が伝える切なさだけは伝わるものがあり。


地元のちっぽけなレコード屋で買ったのが向かって左のCD。


そう考えればすごい話だよね。




俺は30年前に買ったものを今も大事に持っている。



3年前の知り合いの電話番号すら忘れているのに、ね。



(続く)