ブルー・マーダー/ブルー・マーダー
¥1,728
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1989年リリース。
『ジョン・サイクスは一体何をしてるんだろう?』
1987年、俺の周りではこんな会話がよく聞かれた。
ホワイトスネイクがあれだけのヒットを記録した時、そこにはサイクスの姿はなかった。
コージー・パウエルと組んだというニュースは読んだが、具体的なリリース予定もツアーデイトもなかった。
次第に噂も聞かなくなり、1987年は暮れて行く。
1988年が明けるとこのスーパーバンドの蠢きが活発になる。
コージーもレイ・ギランも去ってしまったが、サイクスがボーカルを兼任し、ドラムにはあのカーマイン・アピスが招聘された。
初めて本盤から聴いたのは『RIOT』
1989年の3月とかだったかな。
伊藤政則のラジオでだった。
驚かされたのはその長さ。
これだけ長尺の曲を1曲目に持ってくるのは当時では珍しかった。
それと同時にプレイヤー各人の技量にもあらためて感服した。
特にこれだけハードに叩くカーマイン・アピスは初めて聴くので興奮した。
それから数ヶ月後。
俺は発売日に新星堂で本盤を購入した。
収録曲は、
1. Riot
2. Sex Child
3. Valley Of The Kings
4. Jelly Roll
5. Blue Murder
6. Out Of Love
7. Billy
8. Ptolemy
9. Black-Hearted Woman
何度聴いても当然だが『サーペンスアルバス』の影がチラつく。
サイクスはわざと近づけて作ったとすら思える。
だが、セールスはサイクスの夢を打ち砕く散々たるものだった。
でも、俺には本盤は永遠の名盤だ。
同時代に、一番多感な時期に出会えた事に感謝したい。