1978年リリース。
punk .nwの波にさらわれ、既成のロックが崩壊し始めた時に現れたプログレッシヴ・ロック最後のスーパーグループ、U.K.
ジョン・ウェットンとビル・ブルフォードが合流し、リック・ウェイクマンを招くもリハのみで崩壊。
ウェットンがロキシー・ミュージック時の同僚エディー・ジョブソンを誘い、ブルフォードの強い推しでアラン・ホールズワースが加わり、このスーパーグループは産声を上げます。
当初はギターレスのトリオでの活動を考えていたようですが、自身のソロアルバムに参加していたホールズワースをブルフォードが誘い込んだ事が吉に転じたと言っても良いでしょう。
この曲を聴いてください。
変拍子が続くのに聴きあたりは『Pop』
これはウェットンの声質に依るところ大きくそれはその後ASIAで花開きます。
アルバム全体にきちんとしたメロディーの抑揚があるのは、様々なバンドから吸収され研ぎ澄まされたウェットンの感性の表れだと思います。
ブルフォードに関しては文句の付けようがありません。
この人がプログレッシヴ・ロックに残した足跡はあまりにも偉大で、本盤でも変わらぬ正確なプレイを聴かせてくれています。
ジョブソンはマルチプレイヤーとして有名ですが、本盤では鍵盤に重きを置いていると推察されます。
前任者を考慮しても求められるモノは十分に理解していたはずで、クラシカルで流麗なプレイを提供しています。
さて、ホールズワースですが、彼が一番なスポンティニアスな立場で本盤に関わっていたのではないでしょうか?
ロック畑というよりはジャズ的アプローチを続けてきた鬼才ですが、ここではフリーフォームなロック的フレーズを連発しており、エディ・ヴァン・ヘイレンが好きなアルバムにあげるのも頷けます。
この1枚を残してこの面子でのU.K.は崩壊しますが、これだけエゴの強い人間の集まりなだけに当然かなぁ、と思います。
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