1968年リリース。
ボブ・ディラン27歳。
バイク事故からの復帰第一段アルバムです。
此処ではエレクトリックギターは使用されず、シンプルな演奏をバックにボーカリストとしてのボブ・ディランを堪能出来ます。
多少カントリーの要素もあり、時折聴こえるハーモニカはフォークの風を運び、ボーカルは艶やかで優しい。
前作での騒々しさが嘘のように穏やかなディランがここにいます。
だからでしょうか?俺は本盤を秋から冬にかけて、しかも夜に聴きたくなるのです。
余談ですが、色々な資料に目を通していて面白かったのは、一度仕上がった本盤をディランがロビー・ロバートスンとガース・ハドソンにバッキングを補強するように頼んだ件です。
結果、ロビーに断られてそのままの形でリリースされた訳ですが、もし二人のバッキングが付いたらどうなっただろう?なんて考えながら聴いても面白いものです(^-^)